2005-12-31

2005年を振り返る

2005年の夏山シーズンは大雪山のガイド業界全体にとって、かなり厳しい状況でした。ガイドの仕事の大部分を占る旅行代理店主催の団体登山ツアーの本数が激減してしまったのです。知床にお客さんが流れたとか、昨年夏の旭岳ロープウェイ1ヶ月運休が影響したとか、雪解けが遅かったために敬遠されたとか、原因は色々と推測されていますが、ともかく最大の稼ぎ時に最大の顧客が来なかったことは死活問題になりかねない大問題だったのです。

そんな中、我が山楽舎BEARは幸いにも業績微増という結果を残すことができました。これは数年前から道外・道内・地元を問わず個人顧客を重視し、旅行代理店の団体ツアーに依存しない体勢を整えていたためです。

2月・3月と2ヶ月連続で東京からスノーシューをしに来てくださった方がいらっしゃいました。6月に来て大雪山を気に入っていただき、9月の紅葉を見に再訪してくださった方々からは、来年また来てくださるというありがたいお言葉をいただいています。道外から複数回足を運んでくださるというのは本当にありがたいものです。道内でも、遠く札幌から足繁くツアーにご参加くださる方もいらっしゃいますし、地元には年間5回以上参加というお客様が数多くいらっしゃいます。中には10回近くにもなる方すらいらっしゃいます。そういう一人一人のお客様に支えられ、厳しい一年を乗り越えられたのです。

つい先頃、山楽舎BEARは創立4周年を迎えました。今年以降も厳しい状況は続くでしょうが、これからも一歩一歩着実に歩んで行きたいものです。目指すは創立50年。金文字の立派な表紙のついた舎史を編纂し、若い後輩ガイド達に「あのころはのう・・・」などと昔語りをするのがささやかな夢です。

2005-12-29

スキーには最高の日

よく降った昨日。そして朝から好天の今日。スキーには絶好の日ではありませんか。札幌は手稲山の定番山スキールートに行くことにしました。9時にスタート地点に到着。既に年末休みに入っているからなのか、平日だというのに既に5~6台の車が停めてありました。準備中さらに3台やってきて、駐車スペースがぎゅうぎゅう言ってました。

それにしてもやっぱり冬の青空はいい!あまり見られないだけにありがたさも一入。枝という枝にふうわりと積もった雪に陽光が射す様と言ったら。急傾斜の登りだって気がつけば終わっているほど。

一番の斜面はここ。そこそこの傾斜と木のまばらな広い斜面。私はこの上のピークまで行き、上から下まで一気に滑り降りて来ましたが、他の方々は皆ここだけ登りかえして何度も滑っていたようです。積雪はそこそこありましたが、やや重い感じがしました。今日の札幌はかなりの冷え込みを記録しましたが、それでも大雪山に比べると暖かいですものね。ただ、街のすぐ近くに手軽に滑られる山スキールートがあるのはいいものです。

 今日の手稲山
・気温:-4.5℃
・風速:0.6m/s
 (スタート地点・12時)

2005-12-28

行きはよいよい

札幌は藻岩山に来ております。藻岩山は札幌市街に面する531mの山です。山にはロープウェイやら観光道路やらスキー場やらがあり、開発し尽くされた感がありますが、実はにぎわっているのは山の片面だけで、もう片面には天然記念物の原始林が残されています。この原始林側の登山道を使い、山頂を目指しました。

予報では大荒れの天候とのことでしたが、行きがけの尾根からは、この通り、青空を背負った藻岩山が見えていました。尾根から左を見ると札幌の街並みが、右を見ると連なる低山が、それぞれ広がっています。こういう対照的な景色は大雪山では見られません。新鮮です。

原始林にはいきものもうろちょろしています。たとえばほら、ゴジュウカラ。カメラに合わせてポーズを取ってくれました。そう珍しい鳥ではありませんし、写真だっていくらでも撮れると思っていたのですが、ちょっと調べてみると、山口県では準絶滅危惧種として指定されているようです。意外な事実。今現在北海道ではどこにでもいるからといって、高を括っていてはいけないのでしょう。都市の中に原始林が残されているというのはありがたいことです。

そんなこんなで暑いくらいの日差しを浴びて汗だくになりながら所要2時間。山頂に到着しました。山頂ではレストハウスが登山者を優しく迎えてくれます。そう、山頂は原始林側ではなく世俗側にあるのです。そのテラスでお弁当を食べていると、にわかに吹雪き出してきました。さすがに天気予報は伊達じゃない。下るにつれてひどくなる雪。ああ、登りはあんなにたのしかったのに・・・。一寸先は雪とはこのことなんですね。

 今日の藻岩山
・気温:-5.0℃
・風速:0.5m/s
 (山頂・12時)

2005-12-26

掘り出し物


昔、「BACKPACKER」という雑誌で紹介されていたビデオ。シリーズもので、かなりの巻数が出ていて、中にはアラスカやアメリカ西海岸の山旅紀行といったタイトルもあり、いたく興味をそそられたものです。

記事を読んで以来ずうっと欲しいと思っていましたが、当時は今のようにネット通販で気軽に海外から商品を買い寄せることができない時代でしたし、お値段も結構していました。内容も見ずに注文する勇気もなく結局買えずじまいでした。

ところが昨日。

札幌の石井スポーツが移転前の閉店セールをしているというので、ちょっとのぞきに行ってきました。お目当ての商品があるわけでもなく、さしたる期待もしていなかったのですが、

あったんですよ。そのビデオが。ごっそりとワゴンの中に。

押し入れの中から幼い頃大事にしていたおもちゃを見つけたとき、きっとこんな気持ちになるのではないでしょうか。それとも長いこと会っていなかった幼なじみと町中でばったりと再会したときの感覚でしょうか。ともかく、そんな懐かしいようなびっくりしたような気持ちになってしまったわけです。

しかも値札を見ると1巻300円。安すぎます。いくらビデオテープの時代が終わりを告げつつあるといってもこれはあんまりです。下手したらレンタルするより安いくらいです。

こんなにいいものがこんなに格安で売っているというのに、他のお客さんは誰一人としてこのビデオに見向きもしません。店内のにぎわいがウソのようにビデオの一角だけはなぜか閑散としています。ほとんど独り占めで選び放題。気がつくと4巻ほど抱え込んでいました。他にも10巻以上置いてあったので、せっかくだから手に入れておこうかなあ。

ちょうど昨日はクリスマス。思いがけず、いいプレゼントとなりました。

2005-12-24

まだまだこれから

今日の旭岳

・積雪:150cm
 (旧中間駅付近)
・気温:-14.0℃
・風速:6.0m/s
 (姿見駅・11時)
・姿見駅付近の積雪状況(↓)

と、まあそんなわけで、今日は今シーズン初のスノーシューツアーでしたが、ご覧の通り雪はあまり積もっていませんでした。姿見駅付近ではナナカマドやハイマツの頭が雪の上に飛び出していますし、姿見の池への遊歩道を示す鉄杭がまるまる見えていて、夏道を辿ることができるような状態です。12月も末になりましたが、冬はまだまだこれから、と言った感じです。

2005-12-22

負け惜しみ

冬至の今日。またまた好天でした。スキーを持って下見に行った帰り、午後3時50分、旭川近郊。夕焼けに染まる大雪山の山々が眼に飛び込んできました。紫がかった赤というのか、濃い桃色というのか。山に雪が積もり白くなるこの季節だけ、夕陽を映して染まる色。ここまで雲が無く、ここまできれいに染まることはそう何度もあるものではありません。

いつもは持ち歩いているデジカメを、こんな時に限って持っていないのは最早お約束。なんてこった・・・。絶好のチャンスをみすみす逃してしまうなんて。

でも、悔しくなんてないやい。だってこの眼とこの心に染まる大雪を焼き付けたんですから・・・。

2005-12-21

当者比2倍

久々の好天に誘われて、旭岳の姿を拝みに行ってきました。今日はスノーシューで旭岳温泉から姿見の池まで、夏道をたどって登ることにしました。まずは圧雪されたスキーコース沿いにたらたらと登っていきます。夏は濃緑一色に見える針葉樹の森も、こうして白い雪が積もると、とたんに賑やかになる気がします。特に青空の日は格別です。

第二天女が原からは圧雪のされていない斜面の急登です。いつもは圧雪車の入っている別コースを使って楽に登っていますが、今日はこの青空に誘われてふらふらとキツい方を選んでしまいました・・・。まだ雪が落ち着いていないため、片足に体重をかけると太腿くらいまで雪に埋まってしまいます。もう少し大きめのスノーシューだとまた違うのでしょうが、ここまで来て言っても詮無いこと。もがくようにして急な坂を登りました。冬とはいえ陽光は暖かく、登りと相まって暑いのなんの。一枚また一枚と脱ぎながら高度を稼ぎます。

すると。大変な後にはご褒美があるもの。晴れた日の雪景色はいつ見ても最高です。この景色の広がりは、楽なコースを選ぶと見られませんから、これだけでも頑張った甲斐があったかも。

森林限界を越えるあたりから、強風が吹きつけるため雪が堅く締まり、歩きやすくなっていました。最後に迎えてくれたのは旭岳。盛大な噴気にお姿は隠されていましたが。

結局登りに2時間たっぷりかかりました。夏なら1時間ほどで登れますから、2倍の労力がかかるということです。いい運動になりました。

 今日の旭岳
・積雪:165cm
 (旧中間駅付近)
・気温:-7.0℃
・風速:0.3m/s
 (姿見駅・13時)

2005-12-20

激写!

新しいスノーシューツアーの目的地を探すべく、旭川は嵐山へと行ってきました。いわゆる「下見」というやつです。駐車場あり、登りはそうキツくない、所要時間短め、展望よし、森の感じもよし、コース外を歩く楽しみあり、など項目をチェックしながら歩くわけですが、その途中、ある鳥の写真を撮ることができました。

右にも左にも、ほらこの通り。今まで姿を見ることはあっても写真に収めたことはなかったので、これは大収穫です。いやー感激です。うふふ。
え、どこに何がいるのかわからない?そんなことはないですよ。心の眼で見てください。ほらほら。見つかったでしょう?


クマゲラちゃん。こんな市街地のそばにいるなんて。まだ深い森が残されているということなのでしょうね。

2005-12-19

大雪

ここ何日か雪が降り続けています。たとえば車の雪をはらって、荷物を取りにもどっている間に、また積もっている。そんな具合にしんしんと降っています。大雪です。雪質はすっかり真冬のそれで、さらさらふわふわ吹けば飛ぶような軽い羽雪です。

となれば、積もった雪を確かめに山に行くのはお約束。スキーにしようかスノーシューにしようか迷いながらも、えいやっとスキーを選択。スノーシューはまた明日ということで。

旭岳ロープウェイの駐車場に着いてみると、車が一台もとまっていません。「強風につき運休」だそうです。これでまた静かな山を楽しめると思うと、降りしきる雪も吹きつける風もなんのその。がしがし登っていきます。ロープウェイ運休にもかかわらず、圧雪車がコース整備をしていました。スキーコースの状態は、10日前と比べると雲泥の差で、すっかり歩きやすく滑りやすくなっています。ただ、コース外はまだ雪が落ち着いていないようで、見た目以上に埋まります。深雪の中を自由に歩き回るには、もうちょっと時間が必要かもしれません。

旧中間駅付近では恒例の定点観測。
 2005年12月8日 2005年12月19日
 110cm 170cm

飽きもせず降り続ける雪は、11日間で60cm積もっていました。

このまま登り続けてロープウェイ姿見駅まで行く予定でしたが、森林限界に近づくにつれ風が強まってきました。風速計によると最大風速8.9m/s。この風速自体、そうたいしたことはないのですが、木々に遮られた場所でこれですから、この後森林限界を越えふきっさらしに出たらどうなることやら。ロープウェイ運休は伊達じゃない。と、勇気ある撤退を決め、すいっと滑り降りて行きました。

今日の旭岳
積雪:170cm
気温:-10.3℃
最大風速:8.9m/s
(いずれも旧中間駅付近・12時)

2005-12-17

年賀状

年賀状作成作業が終わり、あとはもう投函するだけになりました。これで無事元旦にお届けできるかと思うとほっとします。昔から年賀状といえば、年末ぎりぎりになってから出す、とか、年明けに来てから出す、というのが当たり前でしたから、こんなに早くできあがると不思議な気がします。

今年の年賀状はこんな↓です。二人からのご挨拶が中心で、イラストやら写真の類は一切ありません。この断然硬派なデザインは去年から採用されたものなのですが、一見年賀状かどうかわからないのが欠点でしょうか?「おめでとうございます」とか「2006年」などの定番語句すら入っていません。右上の「迎春」がかろうじて年賀雰囲気を醸し出してはいます。その分読みどころ満載で、非常識なほど文章が入っていますので、元日ののんびりとした時間に、ごゆるりと読んでいただけると幸いです。

画質を落としているので文章は読めないかと思います。詳しくは来年のお楽しみということに・・・

2005-12-13

これまためでたい

山楽舎BEAR4周年の陰に隠れながら、ひそかに記念日をもう一つ迎えました。12月11日をもちまして、当スタッフノートが1周年ですよ。よくぞ1年も書き続けてきたものです。スタッフ二人で書いた記事数は、2004年12月11日から2005年12月13日(今日)までの368日間で264。平均すると、1.4日に1回書いていることになります。1日1回更新には届きませんでしたが、とんでもなく忙しい時期もありながら、よくこれだけ書いたものだと自画自賛したくなります。いや、してしまいましょう。よくやった!これからも旬の大雪山情報や思いの丈などをできるだけ1日1回ペースに近づけながら綴っていきたいと思います。

2005-12-12

めでたい

まあ、そんなわけで、わが山楽舎BEARもめでたく4周年を迎えたのです。

ささやかな祝賀会には記念ケーキも登場し雰囲気を盛り上げました。実際には4周年記念なのに、“5周年”の文字が輝いているのはご愛敬。ここだけの話、代表自ら何周年なのか失念していたらしいですよ。ローソクも五本用意されていますし・・・。


おめでとうの声が飛び交う中、ローソクの火を吹き消します。披露宴のケーキ入刀みたいなもので、この体勢のまましばらくフラッシュを浴び続ける代表でした。

これから一年着実に成果を積み上げて、来年の“本当の5周年”記念を迎えたいものです。

2005-12-11

世界遺産・知床

 NHK-FMの日曜喫茶室で世界遺産の知床を取り上げていた。ゲストは作家の立松和平氏と北大名誉教授の石城謙吉氏。興味深い内容で昼過ぎから2時間ほどスピーカーの前で聞いていた。
 二人とも識者だけあって無批判に世界遺産指定を賛美することなく、それぞれの立場から地に足の着いた評価をしていた。立松氏は、漁師との長い付き合いの中から、漁業者の立場を無視した一方的な漁業規制が敷かれることのないように運営されるよう望んでいるということ。石城氏は、Tourismの語源はラテン語で聖地巡礼を意味することから、自然に対する畏敬の念を持って知床を訪れて欲しいと言う意見だった。お二人ともに、現在のツーリズムのありようを変えていくべきだという認識で一致していたのには共感を覚えた。砂防ダムの撤去やシカによる食害など、大雪山国立公園にも共通した問題点があり、「世界遺産」知床の今後の動きを注意深くフォーローしてゆきたいと思った。

2005-12-10

今日から五年目

 きのうは山樂舍BEARの創立記念日で、山関係者を招いてささやかな誕生パーティーを行った。

 12月9日は「山樂舍BEAR」の創立記念日ということになっている。正確に「いつ」設立されたかは今となっては定かではないのだが、2001年から記している「十年日記」のなかに、はじめて「BEAR」という名称が出てくるのが、2001年12月9日なので、この日を創立記念日ということにしている。
 その年の夏から秋にかけて旭岳や層雲峡の山関係者の間で、なにか山岳ガイドのための組織が欲しいね、という話が出てきて、何回か話し合いを重ねるうちに、とりあえず山岳ガイドの組織として立ち上げて、徐々に保全や啓蒙普及活動などの方面に手を広げていこうという結論になった。という訳で、当時フリーでガイドをやっていた佐久間と斎藤しのぶ氏(旧姓)が「山樂舍BEAR」を立ち上げることになった。
 何回かの話し合いを経て練り上げられた『ガイド組織設立にむけて』という文書には、「BEARのめざすもの」として以下のような記述がある。

 現在わたしたち山案内にたずさわるものは、マスツーリズムの機能の一部として、大量の登山客を一時期に山に案内し、場合によっては生態系の破壊に手を貸してしまっています。しかも旅行業界においても価格破壊ともいえる低料金化がすすみ、登山客を受け入れる地元に落ちるお金が減り、地域全体として見たばあい、芳しくない状況にあると言えます。このような現状を改善し、持続可能でローインパクトな登山のありかた・自然の楽しみ方を提案し、エージェントツアーをもふくめて、マスツーリズムからエコツーリズムへの橋渡し役をわたしたちは目指します。

 五年目に入ったいま、これまでの歩みを振り返ると、完全ではないものの概ね「めざすもの」に沿った活動をしてきていると言えるだろう。
 マスツーリズムが衰退の方向に進み、エコツーリズムが横ばいという現状を考えると、これからも山岳ガイドという商売はけして楽ではないとは思うが、時代の先を読みつつ、プログラムに参加してくださる方々のためにも活動を続けていきたいと、思いを新たにするのであった。

2005-12-09

今日は何の日?

いやーめでたい。実は今日は記念すべき日なんだそうです。私もつい最近知らされたばかりなのですが…。後ほど佐久間から一言あると思いますので、詳しくはそちらをお楽しみに。

2005-12-08

たっぷり旭岳

朝、目覚めると、窓の外に抜けるような青空が広がっていました。そっと東の方へ目をやると、期待通り、白く輝く旭岳。どんよりとした雲が山を隠すことが多い冬ですが、それだけにたまの快晴が素晴らしく感じられます。こんな日は一日の予定を変更して山に行くに限る、と締め切りの迫った書き物を放り出して、車に乗り込みました。

まずは、東川町内からの一枚。うちから1~2分ほどの道道沿いで撮りました。こんな景色を日常的に眺められるのですから、好きな山の麓に住むのは最高です。


続いて、忠別ダムのほとりから。長いトンネルの先にある駐車スペースに車を置き、ちょっと歩くと絶好の撮影ポイントがあります。もうすぐ試験湛水が始まるはずですが、ここからの景色はどう変わるのでしょう?


どんどんと登ってきて、これは旭岳温泉の入り口からです。温泉街もあまり奥の方へ行くと、近づきすぎて旭岳はよく見えなくなります。このあたりからがいいですね。


ここからはスキーで登ります。雪は1m以上は積もっていて十分滑走できますが、スキー場はまだ営業していないため、人はほとんどいません。ロープウェイを使わず歩いて登って滑るなんていうのは、一般的には物好きの部類ですから。

いつにもまして静かな山を、1時間半ほどかけて姿見の池まで登りきると、がんばったご褒美とばかりに旭岳が迎えてくれました。今日は風もないし、太陽は暖かいしで、旭岳を眺めながらのんびりお昼を食べることができました。


輝く太陽、広がる雪原、そしてその向こうには十勝連峰。


登りの苦労がウソのように、下りはスキーですい~っと滑り降ります。その後温泉に入って、麓の町に降りてきたのは午後3時半ころ。気分的には“昼下がり”という時刻ですが、冬至が近いこの時期、もはや夕暮れ時といっていいかもしれません。陽は傾き、山も朱色に染まり始めています。雪で白く覆われた山には、夕陽がよく似合うものです。


一日いっぱい快晴の旭岳を堪能したので、夜は締め切りと格闘することにします…。

2005-12-06

お久しゅう

10月18日以来しばらくご無沙汰していた旭岳温泉に行ってきました。7月から9月の間はいやというほど通う場所だというのに、かれこれ2ヶ月も行っていなかったとは、我ながら驚きです。

その間は、東大雪・北大雪の山に登りに行ったり、道東に山旅に出たりと、旭岳以外の山に御執心だったり、札幌や東京などの都会に魅入られていたりしたわけです。

そんな浮気者を、旭岳は見捨てることなくやさしく迎えてくれました。その証拠にほら、こんなにきれいな夕陽。

2005-12-05

恒例の

年に4回、「山楽舎BEAR通信」なるものを作成し、旭川市周辺にお住まいのお客さまにお送りしています。たかだか5ページ程度の小冊子なのですが、本業の合間にたった二人で作るとなるとなかなか大変なことです。テーマを決め、文章を書き、編集し、印刷し、発送するという作業を全て終える頃には毎回精根尽き果てています。

で、今日がその作業日でした。そして当然、あー…。疲れた…。午後1時から8時までぶっ通しで作業漬けですよ。プリンタの設定がうまくいかなかったり、MacとWindowsのフォントの違いが壁になったりで、飯抜きでがんばったのに、結局全部を終わらせることはできませんでした。続きはまた明日ということに…。素人作業は何かと大変です。

封筒の大きさに合わせて印刷物を折っている図