2006-01-31

札幌の雪、大雪山の雪

今日の札幌の雪。スノーシューで歩くとこのくらい埋まる程度です。厳密には「埋まる」という感じではなく、「踏みしめる」というほうが近い気がします。

雪と戯れることを考えると大雪山のふかふかの雪に軍配が上がりますが、距離や標高を稼ぎたいときには札幌の雪の方が適しています。どんな低山といえ、腰までの雪をかきわけて山頂まで登るとなるとかなりの重労働になり、気軽に楽しむというわけにはいきません。ですから、たとえば大雪山でのツアーは登りにロープウェイを使ったり圧雪されたスキーコースを利用して、深雪を楽しむのは下りの時のみというように工夫をしているのです。札幌の場合は湿った雪質を逆手にとって、山頂まで登ったり縦走で繋いだりと、大雪山ではできないようなコースを作ることができます。

大雪山と札幌、同じようにスノーシューで山を歩いていても、両者の性質は全く異なります。どちらがより楽しいのでしょう?答えはもちろん、どちらも楽しい、です。それぞれに独特な楽しさがあります。週替わりで両方楽しんでいる私が言うのですから間違いありません。

大雪山近辺の方、札幌の山の楽しさを体験しに来てくださいね。札幌の方はぜひ大雪山の雪に埋もれに来てください。それ以外の方は、どちらからでもかまいません、是非一度スノーシューで遊んでみることをおすすめします。

2006-01-30

山の子供たち

久しぶりに山で子供の集団を見ました。昨日の藻岩山でのことです。40~50人くらいはいたでしょうか。みんな本当に元気で、賑やかで、山を全身で楽しんでいるようでした。あまり見ない光景だけに、ちょっと感慨深くなってしまいます。小さいうちにどんどん山に親しんで、今後もずっと山好きでいて欲しいものです。

2006-01-28

街の天気だって変わりやすい

山の天気は変わりやすい、とはよく聞く言葉ですが、かといって街の天気が変わりにくいのかというと、やはりそんなわけにもいかないようです。

今日は札幌の街中にある円山に登ってきましたが、その天気のコロコロ変わること。降ったり止んだり晴れたり吹雪いたり。特に山頂では、到着後すぐに吹雪がおさまり、展望も効くようになりましたが、20分の休憩を挟んで、さて下山にかかろうかというところで突然再び風と雪がやってきたのです。当然景色もすっかり隠れて。

風速も平均で7.5m/sもありましたし、今日の円山の天気はほとんど大雪山なみでした。低山だといって甘く見てはいけませんね。

2006-01-27

札幌は暑い

生まれも育ちも札幌の生粋の札幌っ子な私。今まで冬の札幌は寒い寒いと思っていましたが、最近たまに帰ってくると、むしろ暑いくらいに感じてしまいます。

だって、最高気温がプラスになるんですから。山に行くときも東川で来ている服のままでは一枚多い感じです。歩いているときは手袋をはずすこともあります。帽子も耳当てもほとんど必要ありません。札幌の人が「寒い」と言うのを聞くと、こんなのは寒さのうちに入らない、と言いたくなってしまいます。これは、すっかり東川の寒さに順応したということなのでしょうか。

札幌では、降る雪も積もる雪もどこか湿り気がありますし、道路の雪もとけてびちゃびちゃになっています。東川のみなさん、南国札幌は避寒に最適ですよ。

2006-01-25

札幌新コース

今日は札幌に来ております。札幌近郊の低山というのは、スノーシューで遊ぶにはぴったりなんです。大雪山とはひと味違う良さがあふれているというか。山頂まで行けるから達成感がありますし、雪が締まっていて歩きやすいし、登山口まで行きやすいし、「街の近くなのにこんな自然の中を歩けるの?」という意外感もあります。いつもツアーを行っている円山にも三角山にもそういう魅力があります。そして今日新たに開拓したコースもとても素敵な山でした。場所はまだヒ・ミ・ツです。

広葉樹の疎林が広がる尾根をたどって、

途中で林道出つつ、

時にはスキーヤーなども眺めながら、

登っていくと、手稲山がどかんと広がる景色が待っています。

ほんの短い登りの間に、いろいろな要素が詰め込まれていて全く飽きさせません。ツアーでの所要時間はおそらく2~3時間弱くらいになると思います。3月前半にツアーを組みますので、ご興味のある方は、ぜひ。

2006-01-24

雪の芸術、そして

エゾマツの枝の裏側にびっしりと着いた雪の結晶。自然の造形美。まるでエビフライのような・・・。

その後にちょっぴり写っている空の色は鉛色。昨日の天気はやっぱり今日まで持ってはくれなかったようです。

2006-01-23

よくある話

今日は休みの日。いつもより遅く起きて、「今日はごろごろ本でも読むか」と思いながらカーテンを開けると、


窓の外には完璧な青空・・・。建物の間から旭岳も見えています。ここのところずっと山では天気悪かったくせに、どうして休みの日に限ってこんな天気になりますか。あれ、そういえば前の休みの日もこんな空だったはず。「山に行かない日限定の晴れ男」なんて称号はいらないのですが・・・。

2006-01-22

ニュージーランドからこんにちは

「アクセス解析」というものがあります。それを使うと、たとえばこのスタッフノートをどこの誰がどのくらい読んでくれているのかがわかります。「どこの誰」といっても、実際には個人が特定できるわけではなく、どこのプロバイダを使っているかがわかる程度でしかありません。それでも、たまに海外のプロバイダを使っている人がいたりして、情報を眺めているだけ結構楽しいものです。

海外の人は、大概が一見さんです。アクセス解析にはそのパソコンの使用言語がわかる機能もあり、例えば「英語」とか「中国語」とか時には「カタラン語」というように表示されます。そんな言語を使っている場合、ここの日本語は読めないですよね。何かの間違いで来てしまったのでしょうから二度訪れることはまずありません。まあ当然でしょう。

でもそんな中、私の大好きな国、ニュージーランドからここを見てくれている人がいるようなのです。結構ひんぱんに。しかも使用言語は日本語。ニュージーランド在住の日本人ということだと思うんです、きっと。

そう、あなたですよ!そこのあ・な・た!

え、もしかして自分?
と、思った方は、ぜひコメントくださいね。

最近、ニュージーランドにはとんと疎くなってしまいました。いろいろ教えて欲しいところです。

2006-01-21

降りも降ったり

降れ降れと言っていたら、本当にどかっと降りました。大雪です。昨日の夕方、旭岳ビジターセンターを後にしたときには、入口付近はきれいに除雪されていました。それが、今日の朝行ってみると、これだけ(↓)積もっていたのです。立てかけているストックが120cmですから、積雪60~70cmといったところでしょうか?一晩でこれだけ降ったのは久々に見ました。

これだけ降ると、如何にスノーシューといえども雪に浮くことはできず、ずぶずぶと埋まってしまいます。まあこんな具合です。進行方向では、太腿の付け根くらいまで雪が来ています。軽い雪もこれだけあるとかき分けて進むのも難儀なもの。しかも場所によっては胸まで埋まってしまうのですから、本当に今日はよく頑張りました。結局、通常20分で歩ける距離を70分もかけてしまいました。昨日のシカの気持ちがちょっぴりわかった気がします。

あ、でも、大変なことばかりではありませんでしたよ。ふっかふかの雪に思い切り飛び込んできたんです。一面に積もった雪は、ばふっと音を立てて、粉雪を巻き上げて、柔らかく受け止めてくれました。気持ち良かった・・・

2006-01-20

受難の冬

旭岳山麓の標高700mくらいをスノーシューで軽く散歩してきました。普段あまり行くことのない場所だけあって、珍しいものが見られます。例えばこれ。こんな人気の無いところに来るなんて、ものずきな人もいるものだ、と一瞬感心しかけましたが、近づいて見るとどうやら人間のものではないようです。ところどころ細くて深いへこみがあります。さらに足跡を辿ってみると、
あれ、木の皮がかじられています。
おや、ササも食べちゃってますね。

どうもシカの足跡のようです。シカは足が小さいので雪の上を歩くとずぶずぶと埋まってしまいます。積雪の深い場所ではお腹をするようにして歩いているのでしょう。どれだけ歩きにくいことか。スノーシューを貸してあげたいくらいです。こんなに苦労してようやく食べられるのが木の皮くらいしかないのですから、シカにとって冬は厳しい季節です。

雪降る中だというのに、足跡ははっきりしていて雪はほとんどかかっていません。歩きたてかな。もしかしたらまだ近くにいるかも。疲れて陰で休んでいたのかもしれませんね。

2006-01-18

講演会のお知らせ

昨年に続き、今年も山楽舎BEAR主催の講演会を東川町で行うこととなりました。今回来ていただくのは専修大学教授の小林昭裕先生。国立公園管理の分野では重鎮ともいえる研究者です。大雪山とも縁が深く、多くの論文をものしています。また近年、知床でもご活躍されているそうです。今回は小林先生に「世界遺産知床と大雪山国立公園」をテーマにお話いただきます。世界遺産登録された知床が、どんな変化を経て、どんな問題をかかえているのか。そして大雪山がそこから学ぶべき点は?そんなお話が聞けそうですよ。詳細は下記をご覧ください。

さて、ガイドが本分である私たちが、こういった講演会を主催するのはなぜでしょう?講演会などというのは、準備は大変ですし儲かるわけでもありません。場合によっては持ち出しになるくらいです。それでも敢えて企画し実行するのは、最新の研究成果に触れたい、という思いがあるからです。そして、同じ思いを抱いている方々が地元に沢山いることを知っているからです。でも残念ながら、大雪山ではそういう機会は多くはありません。知りたい、でも知る機会がない。それなら自分たちで機会を作ってしまおう。大雪山の麓に住み大雪山に関わっている私たち地元の人間こそ、最新の研究成果に通じているべき。それが私たち山楽舎BEARの考えです。

昨年同様、たくさんの参加をお待ちしています。



以下詳細
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講演者: 小林昭裕 (専修大学北海道短期大学 教授)
演題: 世界遺産知床と大雪山国立公園
(キーワード:知床国立公園・世界遺産登録・変化・問題点・大雪山国立公園)
日時: 平成18年2月25日(土)18:00 ~ 20:00
場所: 道の駅「道草館」 二階会議室
上川郡東川町東町1-1-15(道道旭川旭岳温泉線沿い)
0166-68-4777
資料代: 500円

昨年7月、世界自然遺産として登録された知床。
登録の前後でどんな変化があったのか。
また現在どのような問題を抱えているのか。
そして知床の経験から大雪山国立公園が学ぶべきことは。
知床・大雪山両国立公園をフィールドとする小林先生に、調査結果を示しながらお話いただきます。

主催: 山楽舎BEAR
お問い合わせ
携帯電話:090-2054-3334(土栄)
ファックス:0166-82-5885
メール  :mttomt@yahoo.co.jp
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フィールドノート

『大雪ジャーナル』フィールドノート、更新しました。

2006-01-16

スノーシュー浸透中?

冬は主にスノーシュー(西洋かんじき)を使って雪山を遊びまわる私たち。こんなに手軽で楽しい雪遊びは他にないと思っていますが、残念なことにその利用者・経験者の数は夏山登山者数と比べるととても少ないものにとどまっています。

でも最近、スノーシュー愛好者の数が増えてきている兆しが見受けられるのです。たとえば、山を歩いていて自分以外のスノーシューの足跡を見かけることが多くなりました。昨日・一昨日も札幌の低山で、どっさり降り積もった新雪の中にいくつかの足跡が気持ちの良さそうに続いていました。昨年も同じコースを何度か歩きましたが、そのときは長靴や軽アイゼンの跡ばかりでスノーシューの跡はなかった気がします。そういえば、以前はスノーシューで歩いていると、「それ何?」と聞かれることもしばしばでしたが、そういうことも少なくなってきました。

私たちのツアーに参加するお客さんでも、新たにスノーシューをはじめる方が増えてきていますし、自分のスノーシューを所有する人が多くなってきています。こういった事柄がスノーシューの普及を表しているのだとしたら、うれしいことです。

2006-01-14

時計を買い替える

デジタル時計を買い替えた。「買い替えた」というのは、新製品を購入したのではなく、以前使っていたものが故障したので修理にだしたところが、修理できないということで、同じ製品の新品を代替として買ったので、こういう表現になった。

 モノは、ノルウェーSUUNTO社製の「Altimax」 。SUUNTO社では"Listop Computer"(腕上電脳?)と呼んでいる、時計と気圧計・高度計が一緒になった製品だ。高度計機能についてはこのテの製品のなかではピカイチではないかと思うが、時計はよく狂うので「時計付き高度計」といったほうがいいかも知れない。
 保証書の日付によると、"先代"を買ったのは2000年の4月だから、5年以上も使っていたのだが、去年の夏前から挙動不審になり、秋にはディスプレーが真っ白になってなにも表示しなくなった。電池を取り替えると一瞬もとにもどるのだが、すぐにまた真っ白になるという事象が繰り返されたので、修理にだしたが、基盤がイカれていて修理不可能という返事だった。メーカー側は「どこかにぶつけたのではいか」という。モノ使いの荒さでは誰にも負けない自信があるので、反論も出来なかった。定価2万6000円(実勢価格は2万3000円くらい)のところを、1万8900円で新品と替えてくれるという話だった。
 登山道上を歩くだけの夏山では高度計機能は必要不可欠ではないのだが、雪の上を自由自在に歩く冬山では現在地を知るためにコンパスと高度計は欲しい。もちろんGPSがあれば現在地はわかるのだが、天候の変化を読むには気圧計機能があったほうがいい。おカネさえあればすべて解決できるのだがそうもいかず、さんざん迷ったあげく、"消去法"でやはり買い替えることにした。
 正月から手痛い出費だが、"二代目"を手にしてもなんの感慨もないのが寂しい。「定価2万6000円のところを1万8900円」というのは高いのか安いのか?

2006-01-12

登り1時間下り10分

今日は北見峠から登る山、チトカニウシ山へ行ってきました。朝9時半に登山口へ着くも、他に車は一台も停まっていません。今日は先行者はいないようです。

積もりたてでキラキラ光る雪に、いの一番にスキーの跡をつけていきます。さらさらの雪は軽いものの、それでも膝までの深さがあるため、歩くのはなかなかの重労働です。前半は緩やかな稜線をたどるため比較的楽でしたが、その分後半は急登続きの1時間。ここは苦しかった・・・。誰か後から追いついて先頭替わってくれないかな、と後を振り返りするも、聞こえるのは自分が踏んだ雪がきゅっと締まる音だけ。物事、そう都合よくいくわけがないか・・・。結局、一人で3時間膝までの雪をラッセルという苦行をやりとげました。

山頂一つ手前のピークまではなんとかたどり着きましたが、これ以上登る元気はもう残っていませんでした。降り出した雪の中、お昼を食べて来た道を引き返すことにします。帰りは下りだかららくちん♪まっさらな雪面が待っています!登りのストレスを発散すべく、勢いよく滑りだすと、あら不思議。登りに1時間かかった急登を10分もしないうちに下り降りてしまいました。あ、あれだけ苦労したのに・・・。

結局、一日歩いて登って気持ちよく滑れた斜面は、長いの一本短いの一本の計二本。スキー場に行くといくらでも滑れるのですから、リフトやロープウェイのありがたさが身に染みます。まあ、雪質も積雪も申し分なかったということで、まずは満足な一日でした。

2006-01-11

降った、降った、雪が降った!

ようやく。という感じで雪が降りました。いや降り続いています。これだけまとまって降るのは2週間ぶりくらいでしょうか。スキーやスノーシューで冬山を遊ぶ私たちにとって、これは恵みの雪と言えるかもしれません。

その降り様は言葉にするなら「しんしん」というよりも「ずんずん」。圧雪されているはずのスキーコースが見る間に新雪に埋まり、場所によってはどこがコースかわからないほどです。旧中間駅付近にあるおなじみの雪尺を見ると、わずか3時間の間に160cmから170cmへと10cmもの積雪がありました。
今日11時:160cm今日14時:170cm

14時以降も雪は降り続けていますから、まだまだ深くなるはずです。今日出会ったスキー客の方が、「こんなに雪が少ないならニセコに行けば良かった」と残念がっていましたが、この分だとあと2~3日もすれば満足いく雪になりそうです。もっともっと降れー!

2006-01-10

早くも

スノーシューシーズン真っ盛りの一月ですが、早くも夏山の予約が入りましたよ。第一号です。まだ半年は先のことなんですが、予定表に記入すると、その日がすぐにやってきそうな気になります。体は白銀の雪の中で遊びながら、気持ちの一部分はもうすでに色とりどりのお花畑へ・・・

2006-01-09

寒いこと寒いこと

最近寒い日が続いていますが、今日は特に寒かったですよ!朝、ロープウェイに乗る段階でこの気温。風がそう強くないのでまだ助かりましたが、それでも今シーズン一番の寒さでした。だいたい-22℃なんて数字、今まで見たことなかったような。その寒さは、今年はじめて目出帽をかぶったくらい。歩いているうちに防寒靴の中でつま先がじーんとしてきたくらい。何かしゃべろうとすると、口がうまくまわらないくらい。だから自然と無口になるくらい。-22℃とはそんな寒さです。体験してみたくなりました?

でも、寒いだけ寒くて、相変わらず雪は降りませんねえ。困った困った。

 今日の旭岳
・積雪:90cm
 (姿見駅)
・気温:-19.2℃
・風速:3.5m/s
 (姿見の池・11時)

2006-01-08

子供は雪の子

いつもはアダルトで落ち着いた雰囲気の漂う山楽舎BEARのツアーですが、今日はめずらしくお子様を雪の世界にお連れしました。それも一人ではなく、小学校4年生から4歳までの三きょうだい。この位の歳の子と遊ぶのは久しぶりなのですが、みんな元気なこと!子供ってこんなに元気でしたっけ?それとも私が歳をとったからそう感じるだけ?一緒になって遊んでいると、どんどん体力を吸い取られていくようでした。でも不思議なことに、それ以上に元気さを分けてもらえるのですね。だから、へとへとになりながらもやる気に満ちあふれるという不思議な状態になっていました。

子供はみんな遊び上手ですね。遊びに本気で取り組むというか、没入するというか。自分も昔はこんなだったんでしょうか。想像もつきませんが。雪の滑り台に案内すると、そこを何度でも滑ります。いったん滑り降りると10mほど登りかえさないとならないのですが、そんなことは意に介さず5回でも10回でも繰り返します。楽しくて楽しくて仕方ないといった様子で、見ているこっちの方が楽しくなってきます。

ひとしきり滑ると、今度はかまくら作り。もくもくと雪を掘り続けます。一心不乱なその集中力は見習いたいくらい。残念ながら時間切れで完成には至りませんでしたが、最後はかまくらに半身を突っこんで記念撮影。

雪で遊ぶ楽しさを、かえって教えられた一日でした。

2006-01-07

冬の楽しみ

スノーシューの楽しみ。静かな静かな森。ふかふかに積もった雪。きらきら光る雪の結晶。夏とは違う景色・・・。いろいろあって書ききれないほどですが、なかでも強調したいのは、これ。雪の斜面をおしりで滑りおりる、滑り台です。子供の頃は毎日のように時間も忘れて雪と戯れて遊んでいたものです。その楽しさは大人になっても変わりません。でもさすがにいい歳して町中で雪遊びするわけにはいかないので、山に来たときくらいは童心にもどりましょう。ほら、こんなふうに。ここを滑るとき、それは世俗のしがらみを忘れるときです。誰もが思わず幸せそうな顔になる場所、それが雪の滑り台なのです。

あなたも滑りにきませんか?

2006-01-06

全く降らない

降らない。降りません。今日も旭岳に雪は降りませんでした。ごらんの通りの青空です。天気がいいのはありがたいのですが、雪が少ないのはそろそろやめにしてほしいところ。ここらでどかんと大盤振る舞いしてくれないものでしょうか。

アメダスの観測によると、旭岳の麓にある志比内では、ここ10日間の降水量がたったの1mmしかなかったとか。山の上の方はもう少し降ったのでしょうが、それにしてもたかがしれています。スキーコースから外れて歩いていても、何日か前に歩いた自分の足跡が残っている始末。他の人の足跡もそこかしこに残されており、いつになく人の気配が感じられるスノーシューになっています。歩いた側からその跡を消していくような大雪が待ち遠しくなってきました。

 今日の旭岳温泉
・積雪:110cm
・気温:-12.7℃
・風速:1.1m/s
 (山麓駅・13時)

2006-01-05

少雪な小寒

気がつけば新年ももう5日。遅くなりましたが、今日が山初めです。これがまた素晴らしい天気で。ほらほら真っ青。来るべき今年の順風満帆ぶりを象徴しているかのようです。ロープウェイの鉄塔の雄々しいこと。

昨年末にも感じましたが、今シーズンは本当に雪が少ないですね。ロープウェイ山頂駅付近でこのくらい植物が頭をのぞかせています。ここ一週間ほど、まともな降雪がなかったのでしょう。旧中間駅付近の雪尺が示す値は12日前と同じ150cmでした。

これだけ雪が少ないと、悲しいことに植物がスキーやスノーボードに傷つけられてしまいます。エッジに削られた枝(上)と踏み荒らされ折れた幹(下)。いずれもハイマツです。写真の地点は、現在雪不足のため閉鎖中のスキーコースです。コースの閉鎖には利用者の安全確保という側面もありますが、植物保護という観点も重要です。コース外に出る時には、その両方の責任を負うことを忘れないようにしてほしいものです。
ちなみにここは国立公園の地種区分では特別保護地区と第一種特別地域の境目くらいにあたります。いずれにせよハイマツを損傷することは違法行為となり、六ヵ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられることになります。


最後は口直しに夕焼けの旭岳を。年明け早々いいもの見ました。きれいでした。

 今日の旭岳
・積雪:150cm
 (旧中間駅付近)
・気温:-18.6℃
・風速:1.6m/s
 (姿見駅・14時)

2006-01-01

お年玉

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 さて、いつもBlogをご覧になっている皆さまにお年玉です。詳しくはこちらへ。