2006-02-28

2月25日(土)は講演会

山楽舎BEAR主催の講演会「世界遺産知床と大雪山国立公園」は、おかげさまで大盛況のうちに終了しました。

手作り感あふれる案内表示。講演会を行うのは昨年に続き2回目なので、まだまだ準備の手際が良くないですね。素人仕事になってしまいます。

講演者の小林昭裕先生。はるばる美唄から来てくださいました。知床に関わりはじめてかれこれ10年たつそうです。世界遺産登録の前後をよく知る研究者のお一人です。大雪山との関わりはもっと長く学生時代からだそうで、国立公園管理という観点から大雪山を研究している第一人者と言えるでしょう。一昨年の夏には、裾合平の入口に、アンケート用紙を配る小林先生の姿が毎日のように見られました。

会場は、東川町の道の駅「道草館」。私たちがイベントを行うときにはいつもお世話になっています。今回も多くの方が来てくださいました。

代表・佐久間から皆様へご挨拶。

そして小林先生の講演へ。前後編それぞれ40分、先生が書かれた論文や携わっている行政関係の検討資料など、貴重な生データをお見せいただきました。知床・大雪山をともによく知る小林先生は、知床財団のような地元に根付いた地道な調査を行う研究機関が大雪山にもあるべきだ、とおっしゃっていました。それを担う役割を大雪山に関心を持つ私たち利用者自身に期待する、とのことです。私たち一人一人が担うべき責任は結構重大です。

最後になりますが、講演会にご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。また、受付・会場設営・写真撮影などをお手伝いいただいた進藤さん・竹中さん・堀さん、とても助かりました。ありがとうございました。そして、ご講演いただいた小林先生、貴重なお話ありがとうございました。また是非お願いいたします。

講演会はまた行う予定です。来てくださる先生も決まっているので、あとは日程調整をするだけ。お楽しみにお待ちください。

2006-02-27

おめでたい

昨年の夏山シーズンの開始にあわせて、山楽舎BEARでは新しいサービスを始めました。それは、スタンプカード。ツアーご参加一日ごとにスタンプを一つ押していき、規定の個数がたまったら参加料金が割引になるという、まあごく一般的なあれです。で、昨日ついに出ました、スタンプ満杯になった初のお客様。スタンプカードには全部で15個マス目がありますから、つまり1年もしないうちに15回も来てくださったということです。ありがたや・・・。

ほかにも10回近く来てくださっている方も何人かいらっしゃいますし、本当にありがたいことです。何度も来てくださるお客様によりいっそう満足していただくにはどうすればいいか。気が引き締まる思いです。

2006-02-26

春の気配

昨日歩いたキトウシ山は山頂で標高442mと低く、春の足音がいち早く聞こえます。

足音その1ゆきまくり。ころころころころ。自動的にできる雪だるまみたいなものです。湿り気のある新雪が積もった斜面に、木などから雪の塊が落ちると、その塊は斜面を転がりながら成長していきます。それがゆきまくり。春の風物詩ですね。

足音その2スノーシューにまとわりつく雪団子。スノーシューに雪が着いたからと言って、そうムチャクチャ歩きにくいというわけでもないのですが、やはり微妙に落ち着きません。もう少し暖かくなれば雪がくっつくこともなくなるんですけどね。早春・晩冬の風物詩なのでしょうか。

もうすぐ春ですね。

などと書いているうちに、気がつけば外では雨が降っとります。もう春ですか?

2006-02-25

なんて忙しく、なんて充実している日だろう

朝9時から13時まではお仕事。
東川中心街にほど近いキトウシ山をお客さんと歩いてきました。いい天気、あたたかな太陽、気持ちのいい森歩きでした。

13時から15時までは写真撮影。
あまりに天気がよく大雪山もきれいに見えているので、仕事の後とっておきの撮影スポットに直行しました。道路脇に車を停めて再びスノーシューを履いててくてく歩くと、眼前に広がる大展望は愛別岳から富良野岳まで。ああ、眼福。

いったん帰宅して、事務仕事をいくつか片づけて、16時半からは夜に行われる講演会の準備が始まります。お、そろそろ出かける準備をしなくちゃ。

2006-02-24

いよいよ明日

いよいよ講演会が明日に迫りました。

実は、ここ数日講演してくださる小林先生と連絡が取れず、ちょっと焦ったりもしたのですが、どうやら無事当日を迎えられることとなりました。

主催者の特権で、皆さんより一足早く講演用資料を読んでいます。むむむ、面白い。これは明日お話を聞くのが楽しみです。

申込不要、皆さんこぞってご参加ください!

2006-02-23

坊主山

3月1日の山樂舍BEARオリジナルプログラムにてデビューの新コース「坊主山」ってこんなところです。

2006-02-22

夕張と日高

道立自然公園の夕張山地と国定公園の日高山脈を、まとめて国立公園にする。そんな構想・運動が北海道自然保護協会によってなされているのですね。今日、同協会主催の講演会に参加して、初めて知りました。植生的にも地質的にも土地所有的にも面積的にも自然度的にも国立公園にふさわしいのだそうです。夕張と日高は。ちょうど環境省が国立公園の再編を検討しており、時宜にもかなっているようです。

国立公園に指定されることが全ての面で良いことであるのか、道立自然公園や国定公園のままでは何故いけないのか、という点には全く触れられていませんでしたので、そのあたりの議論は今後必要になるとは思います。とはいえ、北海道に新しい国立公園ができるかもしれないというのは素敵な提案ですね。

2006-02-21

札幌の青空は限りなく高い

昨日に続き、暖かく天気の良い札幌の一日です。思わず写真を撮りたくなるほどの空の青さ。あいにくデジカメを忘れたので、携帯のカメラを初めて使ってみることに。珍しい街中の写真ができあがりました。この日差し、この空の色、春ですねえ。こんな天気の日に山に行けないのが残念ではありますが。

2006-02-20

こんな日に限って

今日は朝からJAFのお世話になりました。今まで快調に働いてくれていた愛車のエンジンが突然かからなくなってしまったのです。幸いすぐに原因が判明し、応急処置をしてもらいました。その後カーショップで部品交換をして、万事解決。車での移動が前提となる仕事ですから、一時はどうなることかと思いましたが、これでほっと一安心です。

でも・・・


よりによってこんな日に車が故障しなくてもいいではないですか!今日の東川上空は昨日までの悪天豪雪がウソのような快晴。本当なら山へ出かける予定だったんです、車さえ動けば・・・。それが、全部終わったらすっかり2時になっているんですから・・・。


もちろんお山も雲一つかかっていません。昨日までに降り積もった雪が、太陽を浴びて光り輝いています。遠くにトムラウシから十勝岳までがきれいに望めます。


目を転じれば、もちろん旭岳をはじめとする表大雪の山々も。最近、山に行く日は決まって天気が悪いんです。小雪は当たり前、吹雪にならなければラッキーくらいのものでした。昨日のような天気にだって、何度遭ったことか。それが、絶対に山まで行けない日に限ってこんな快晴になるとは。普段の行いはいいはずなんですが、いったい何故!?


ぐっと寄って、旭岳。本当なら、今頃あの山の中にいたはずなのに・・・。

明日も好天が続くようですが、またしても山には行けず。所要で札幌に行かなければならないのです。ほんと、間の悪いこと。

2006-02-19

五里雪中

ホワイトアウト:吹雪や霧で視界が極端に悪くなる状態(広辞苑)

無駄と知りつつ写真を撮ってみました。見事に真っ白。何も見えません。四方八方この写真に取り囲まれたのが、いわゆるホワイトアウトです。今日の姿見ツアーは、終始こんな真っ白な中を歩いてきました。ほんの10m先にある建物ですら見えなくなるほどですから、この白い闇の凄まじさがわかります。

こういうとき絶対信じてはいけないのは、自分の感覚。まっすぐ歩いているはず、とか。目的地はこっちの方向にあるはず、とか。そういうのはたいがいは思いこみに過ぎません。たとえば、スキーで滑っているときにホワイトアウトに遭うと、滑っているか止まっているか、そんな簡単なことすら判別がつかなくなります。まして、距離や方角がわかるわけがあろうか。いやない。

頼りになるのは、地図とコンパスです。正しく使えいさえすれば必ず目的地に連れて行ってくれます。ありがたやありがたや。年に何回か、今日みたいな日に、本気になって地図とコンパスを使って見るのも緊張感があっていいものです。

2006-02-18

じゃんじゃん降っとります

久々の旭岳はまたしても雪。いったいいつから山の姿を見ていないだろう?というほど、今シーズン、旭岳では晴れていません・・・。

2月に入ってから結構雪は積もっているようです。ロープウェイ山麓駅付近で2m20cmくらいでした。

こちらは2月2日の写真。積雪1m70cm。

比べると、積雪が50cm増しになり、また、看板がすっかり見えなくなっていることに気づきます。ようやく去年並になった感じでしょうか。

旭岳では、ここ数日雪が降り続いているようですが、その中でも今日の雪は豪快な降り方をしていました。昼11時から夕方4時までの間に、停めておいた車の屋根に、これだけの雪が積もっていましたから。その高さおよそ17cm。雪下ろしもばかになりません。もっと朝早くから車を停めていた人たちは、帰りにスコップで車を掘り出していたそうですよ。

雪は今もまだ降っているようです。これだけ積もれば、明日あたりスキーやスノーボードには最高の条件になりそうですね。

2006-02-14

春の空

ここ数日暖かい日が続いています。特に土日の札幌は天気も良く、青空に浮かぶ綿雲は「春めく」という言葉がぴったりでした。降り注ぐ陽光のおかででスノーシュー中も寒さを感じることはなく、休憩もゆったりとることができました。こんな日は鳥のさえずりもどことなく軽やかに聞こえるものです。

2006-02-13

Happy

世の中、絵心のある人がいるようで。札幌は円山山頂、積もりたての雪の上にこんな芸術作品が残されていました。上に「Happy」の文字、下に思い思いに笑った顔が5つ並びます。見た人を楽しい気持ちにさせる絵です。こんな絵を山頂に残していくなんて、気が利いていますね。

2006-02-12

五目炒飯

 昨年末から冬休みに入っていた「おかめ食堂」(東川町西町9丁目)が営業を再開した。土曜日は営業再開を待ち望んでいた「おかめ」ファンが、悪天候をものともせずに来店し、店内は満員の盛況だった。
 ただ単に営業を再開しただけではなく、二月からメニューに新たなラインナップが付け加えられたので、さっそくトライしてみる。新メニューのひとつは、「五目炒飯」(¥650)。エビ・イカ・きくらげ・あさり・などのシーフードをベースに、竹の子・こんにゃく・ねぎなどの具が密度濃くはいっており、従来の「炒飯」よりも1割ほど盛りは少なめだが、一般人にはじゅうぶんなボリュ−ムだ。具の内容よりも量を重視するムキには、もちろん従来の炒飯も健在だ。
 もうひとつの新メニューは「そば定食」。こちらは今回食べる機会がなかったが、次回はぜひトライしてみたい。ことしも「おかめ」からは目が離せない。

2006-02-10

冬は読書の季節

夏は何かと忙しく、ゆっくり本を読む暇も無いわけですが、その分冬はそれなりに時間を取ることができます。読みたい本は多々あれど、まずはずっと気になっていた本、「泥流地帯」を読了しました。大正時代の十勝岳噴火をテーマにした小説で、著者は三浦綾子。

この本との出会いは去年の夏。十勝岳を案内しているときのこと。あるお客さんに「泥流地帯って本、読んだことありますか?この山の話らしいんですけど」と聞かれたのです。大雪山に関する本だというのに、私は題名すら知りませんでした。こんなんじゃイカン、大雪山のことは幅広く知っておかないとイカン、というわけで、ずっと読みたいと思っていたのです。

この小説は、「人の生き様」がテーマです。そのため、噴火は描かれる出来事の一つでしかありません。それでも、物語として編まれることにより、噴火が年表の中の無味乾燥な単語なのではないことが直感的に理解できます。すぐ近くに暮らすほんの少し前に生きた人々の暮らしがどんなものだったのか。その暮らしに噴火がどういう影響を与えたのか。噴火が現実のものとして身に迫ってきます。他人事ではなく自分事として物事を把握するには、小説は抜群のメディアと言えるかもしれません。

来シーズン十勝岳を案内するときに、この疑似体験を役立てることができれば、と思います。

2006-02-07

札幌の積雪に度肝を抜かれる

開いた口がふさがらない、とはこういうことなのでしょうか。札幌でとんでもないものを見てしまいました。いや、歩いてしまいました。歩道が、歩道が・・・雪に覆われて2mくらいの高さになっていたんです!

冬の北海道で道路脇に寄せられた雪の山を見るのはごく当たり前のことです。除雪されて行き場のない雪は全部道路の脇に積まれます。でも歩道部分の雪はそんなに高くなりません。歩いて踏み固められたり除雪されたりするからです。せいぜい地面からプラス10cmくらいなもの。

ところが、その問題の歩道は、歩道があまりに狭いせいか、はたまた車道の反対側が塀と接しているせいか、車道脇の雪山がそのまま歩道を覆っているのです。その歩道を歩いていると、知らないうちに徐々に標高が上がり、気がつくと向かいのマンションの2階と同じ高さに立っているのです!驚きです。落ち着いて周りを見渡すと、さらに面白い光景が。自分のはるか足下を車が行き交っているのです!ずっと札幌に住んでいましたが、こんなのは初めて。記録的に降雪量が多いのか、単に排雪が追いついていないだけなのか。いずれにしてもすごいものです。

この高い歩道、自分で歩いていても不思議な気分になれること請け合いですが、他の人が歩いているのをちょっと離れたところから眺めると、なお一層奇妙に感じます。だって、いい大人がよってたかって雪山で遊んでいるようにしか見えないんですから・・・

これは、ぜひ写真でお見せしたいですね。今回の在札中に撮れるかなあ。

2006-02-04

ウサギは喜び山駆け回り

うっすらと新雪が積もった朝。こんな日は足跡観察にぴったりです。まだ誰も歩いていない雪面にいろいろな動物の足跡が点々と続いています。今日、目立っていたのはウサギ。足跡を目で追っていると、あちらこちらと自由に駆け回る姿が想像できるようで楽しくなってきます。

楽しそう、と言えば人間も負けてはいません。先客がつけていったこのスノーシューの跡。見事なシュプールを描いています。きっと何かいいことあったんでしょうね。

2006-02-02

ホーム旭岳、札幌はアウェイ?

1月は札幌と大雪山を週替わりで行ったり来たりしていました。今週は大雪山の番で、今日は久しぶりに旭岳に行ってきました。10日ぶりです。相変わらず雪は少ないようですが、それでも札幌の山よりは深い雪を楽しめます。

ダケカンバも、針葉樹林の森も、こんもり積もった雪も、どれもとっくに見慣れたものですが、札幌帰りだと新鮮な気持ちでその魅力を感じられます。やっぱり大雪山は落ち着く・・・。

 今日の旭岳
・積雪:210cm
・気温:-16.4℃
・風速:1.2m/s
 (旧中間駅・11時)