2007-01-31

一等三角点は吹雪の中

最近二等三角点の山ばかり登っていましたが、今日は久々一等三角点を目指しました。美瑛町・中富良野町・芦別市の境界にある那英山です。
千望峠のやや先、上富良野・美瑛の町境から歩き始めます。まずまずの天気で、振り返ると十勝連峰の突端が見えています。

しばらくすると上富良野は過ぎ去り、今度は中富良野と美瑛が境を接するようになります。山頂まではずっと町境沿いを行きます。

一段、二段と登ると、突然開ける視界、 姿を現す那英山。山頂自体は隠れていますが、この三段目の急坂を登り、緩い尾根を少したどると、

ここが山頂です。さて、一等三角点の眺めを楽しみましょう。振り返れば十勝連峰がバーンと!

ないの!?いやもう山頂に着いた途端に突然の吹雪!登りはじめから風は強かったのですが、それに湿った雪が加わりもう居ても立ってもいられません。写真を撮って5分で下山にかかりました。

大丈夫、心の目にはこんな雄大な風景が見えているから・・・

2007-01-30

旧交を温める

大学卒業以来10年は会っていなかった友人から突然連絡がありました。転勤で今ちょうど旭川に住んでいるというのです。さっそく会うことになり、昨日の晩は普段あまり行かない繁華街に繰り出してきました。

積もる話というのは本当に積もり積もって山のようになっているもので、いくら話しても話したりないほど。家に帰り着くころにはすっかり日付が変わっていました。こんな遅くまで飲み歩くなんて、それこそ学生の頃を思い出します。

そもそもどうして突然連絡があったのかというと、2週間ほど前私が北海道新聞に出たのを見て、同じ街に住んでいるのを知ったからだそうです。自分から旧友に連絡を取ることはほとんどありませんから、マスメディアに出ておくのはちょっとした近況報告になっていいかもしれませんね。

元気でやってますよー。

2007-01-28

ふかふかの雪をはむ


旭岳温泉に積もったふかふかの雪。その中をスノーシューで歩くだけでも幸せな気分になること請け合いですが、せっかくですから五感全部を使って雪を感じてみましょう。

見渡す限りの雪面を見て、
しんしんと降る音を聞き、
さらさらの雪を手にすくい上げ、
顔を近づけて香りを確かめたら。

最後は食す!
食べるんですよ!
はむはむはむ、ごちそうさま。
口に入れた瞬間にふわっと溶け、独特の風味が広がります。

汚いなんて言いっこなし!雪国で育ったなら幼い頃一度は食べたことがあるはず。そのおかげで私たちの胃腸は案外強くなっているのですから。

2007-01-27

仕様変更

このスタッフノートと山行報告で使っているブログが仕様変更されたのにともない、見た目が若干変わりました。お気づきだったでしょうか。

おそらくご覧になっている方にはさしたる変化は感じられないでしょうが、ブログを管理し投稿する側としては以前と比べてはるかに使いやすくなりました。

その分、楽しい文章をたくさんお届けできるようになればいいなあ、と思っています。

いただいていたコメントは手動で移動させなければならないので、完全な切り替えにはもう少し時間がかかりそうです。しばらくお待ちを。

2007-01-26

忠別川越しの大雪山(下半身のみ)

昨日スキーだったので今日はスノーシューです。目的地は神楽山。いかな冬とはいえ、この山を目指して登る人がいるのだろうかと疑問に思うほど地味な山です。

道路工事のため、あらかじめ考えていた登り口が使えないというアクシデントがあり、急遽出発点を変更しました。ほそーい道を除雪されている最終地点までそろそろと登り、道ばたに遠慮がちに車を停めます。そこからしばらく雪に覆われた林道を歩くと、伐採された斜面が3方を囲むちょっとした広場に出くわします。
子供の頃見たテレビの特撮ヒーローはこういうところで悪役と戦っていたっけ・・・などと思い出にふけりながら開けた斜面を登ると、

大斜面から大雪山の大展望が!厚い雲に覆われて下半分しか見えないわけですが、目をつぶればまぶたの裏にはたしかに白く輝く表大雪の山々が・・・。

木々もないはげた斜面など味気ないことこの上ないのですが、そのおかげでこの景色が見られると考えると許せてしまうような気もします。

いつものことですが、今度は晴れた日に来てみたいものです。

2007-01-25

スキーで爽快に中愛別山

近場の山を手当たり次第のように登っているここ最近。今日は家から片道30分ほどで着く中愛別山に行ってきました。ここのところ、スキー・スノーシュー・スキー・スノーシューと順番に使っているので、迷わずスキーを車に積み、いざ出発。
中愛別から見た中愛別山。ゆるい稜線の右上が山頂です。

歩き出してすぐのカラマツ林は枝先までびっしり白く凍りついていました。時折の晴れ間にぴったりと合っています。

前半は林道歩きですが、後半は「ぜひスキーで滑り降りてください」といわんばかりの斜面が続きます。ここしばらくは誰も入っていないようで、踝くらいに積もった雪には動物の足跡しか残っていません。つらい登りが続きますが、帰りのことを考えてここは我慢。

山頂は一方向をのぞいて見事に視界が開けています。なかなかの高度感にやや緊張。雲がかかっていたため、低い山しか見えませんでしたが、晴れた日は気持ち良いでしょうね。

ほとんど登り返しのないスキーで下るには最高のルートですので、30分弱で出発点に到着。雪はちょい重めでしたが、爽快な滑りを楽しめました。

2007-01-24

上米飯山からの眺め

旭川の東の奥にある山、上米飯山へ登って来ました。あまり登山の対象とならないマイナーな山かと思いますが、二等三角点が設置されており場所的にも山景色が期待できそうなのです。歩行距離・標高差も適度です。
山頂の様子。山頂に至るまではずっと林の中なのですが、ここだけぽっかりと木々が開けています。ここから景色を見てくださいと言わんばかりです。

もっとも見晴らしの良い方向、方位角130°。雲で隠れているあたりには、

大雪山が見えるはずなのです。最近こればかりですが。

広葉樹の緩斜面をご機嫌に下り、予想したよりよっぽど良い山でした。

2007-01-22

台湾の歌姫、参上!

きのう東川町農村環境改善センターで行われた「アジア民族音楽祭」に参加した出演者・関係者の人たちを案内して旭岳温泉のクロスカントリーコースを歩いた。
台湾に現存する13の「原住民」(先住民族)の中から、アミ族やピュマ族の人たちが中心になって結成されたAMオールスターズと、地元北海道のユニット「タウ」のメンバー、旭川のアイヌ記念館の皆さんなど、アジアを代表する?総勢約二十名が、旭岳のパウダースノーを楽しんだ。
年明けから「カムイミンタラ文化祭」「アジア民族音楽祭」ときて、最後は「アジア民族体育祭」で締めたわけだ。ことしはアクティブな年になるかも?

摺鉢山へ

上川町は摺鉢山へ行ってきました。国道脇から入山すると、急登-平坦-急登と、変化のあるルートになります。
一つめの急登、最後の数メートル。汗だくの登りの先にあるものは・・・

真っ白い大雪原とその後ろにポコンと飛び出た摺鉢山です。ああ、良い眺め。でも結構長い道のりですよね。

平坦部に1時間・急登に1時間それぞれかけて、ようやく山頂を拝むことができました。

山頂からの眺めは良好・・・のはずです。天気さえ良ければ。出発時にはまだ見えていた表大雪の山々は、天気予報曰く「上空の弱い気圧の谷」の通過に伴って、すっかり雲の向こうとなってしまいました。本当なら、写真左上部に見えているのです。

昨日の好天はさすがに二日も続いてはくれませんでした。

2007-01-21

青空の下の白い木々

ド快晴!と叫びたくなるような素敵な日曜日。山も人で賑わっていました。

久しぶりすぎて、いったいいつ以来かわからないようなこんな青い空の日は、やはり雪化粧した木々がよく似合うもの。



広葉樹も針葉樹も、より集まっていても一本でいても、それぞれの魅力を振りまいています。

今日は山景色も当然素晴らしかったのですが、それ以上に目を奪われた森の木々でした。

2007-01-18

冬路山

一等三角点のある展望の山、冬路山へ行ってきました。
一般的には江丹別町拓北から登り、スキーで滑り降りてくる方が多いのでしょうが、スノーシューツアーの下見ということもあり、江丹別峠発の尾根歩きとしました。

広くなだらかな尾根が続きます。ゆるやかな上り下りを繰り返すうちに尾根も幅を広げたり狭めたり。

ちょうど中間地点あたりに反射板がありました。こんなものがあるということは、当然見通しが良いということです。今はガスの中ですが、帰るまでにはきっと・・・。

山頂付近の木には標識が取り付けられています。いかに登られている山かよくわかろうというもの。山頂付近は木もまばらで傾斜もそこそこあり、遠くを見渡す条件はそろっています。あと足りないのは天候だけなんですが、今日もまたガスの中・・・。

すでに恒例になりつつある妄想展望。南東方向。嵐山の向こうに北大雪・表大雪・十勝連峰。

北西方向。幌加内の町を挟んで三頭山が間近。展望の山ですねえ。

そろそろ山で天気に恵まれたいところです。

フレップ、2月17日で閉店!

年明けの東川の町を衝撃的なニュースが駆けぬけている。おいしい天然酵母パンで有名なパン屋さん「フレップ」が2月17日をもって休業(事実上の閉店)するというのだ。あれだけお客さんが入っているのに倒産?などと早合点しないでほしい。
お店で配っている『フレップからのおしらせ』によると、当麻町の知的障害者授産施設「ギャラリーかたるべプラス」のパン部門のスタッフが辞めて困っているので、そちらの責任者としてパン部門を引き受けるという。「商売としての『パン屋』ではなく、もう少し違う形でのパン作りをやれないかという想い」が今回の決断を導いたらしい。
「場所は当麻となりますが、フレップのパンはなくなりませんので、どうか近くにお越しの際は、よろしくお願いいたします」と「おしらせ」は結ばれているので、今後の推移を見守りたいが、やはり残念だ。
しばらくはパンの食いだめに走りそうだ。

2007-01-17

外来植物除去

環境省のグリーンワーカー事業で行われている旭岳温泉ワサビ沼の外来植物除去のお手伝いに行ってきました。ワサビ沼にはオオカナダモという外来種が繁茂していて、在来植物に影響を与えていると懸念されているそうです。夏の間に沼から取り出し木道脇に置いておいたのを雪が積もってから掘り出し運ぶわけです。圧雪車で現地まで移動し運ぶことができる冬まで待っていたのでしょう。

まずは圧雪車である程度雪を除けます。このおかげでかなり作業は楽になりました。

でも最後は人が掘ります。ざくざくざく。下部の雪も今ならまだ固まりきっていないため、意外に簡単に掘り返すことができました。

そしてお宝と対面!ゴミ袋に詰められたオオカナダモたち。中にはグチュグチュになって異臭を放つものもありましたが。

外来植物が蔓延を防ぐため少しはお役に立てたのでしょうか。

2007-01-16

かむいしり

今日は鷹栖町と和寒町の境界にある山、噛伊尻(かむいしり)に行ってきました。

「かむいしり」というのはアイヌ語で「神の山」を意味し、北海道ではごく一般的な山名です。ただ、普通「かむい」には神居や神威という字が当てられ、あるいはそのままカタカナでカムイと書かれるもの。噛伊尻などというのは初めて見ました。

出発はタカス峠です。標高280m。ここから標高577mの山頂を目指します。基本的にずっと広めの尾根歩きが続きます。広葉樹・針葉樹が適度に生えていて、時折視界が開けて、歩いていて飽きません。

約2時間で頂上直下。木がまばらになってきています。これは山頂からの眺めは良さそうですね。

登山道の無い山ですので、山頂にも当然標識はありません。真ん中に写っている木を山楽舎公認の山頂と決めてきました。

お楽しみの山頂からの眺め、その1南東方向。

お楽しみの山頂からの眺め、その2北東方向。

・・・確かに展望は開けていそうなのですが。ガスがかかっていては・・・。本当はこんな(↓)景色が見えるはずなんです。

南東方向。

北東方向。

うわ、南東は富良野岳からニセイまで、北東には天塩岳が見えちゃうんですね。こりゃすごい。3月以降のスノーシューツアーでこの山に行くことになると思います。絶景はその時まで取っておきましょう。

2007-01-15

意外と知らない

いろいろな話の合間にちらちらと聞いてはいましたが、じゃあよくよく知っているのかと問われると意外と知らないことも多いんですよね。山楽舎BEAR代表であり私のボスでもある佐久間のこと。

ある時はフランス文学を専攻し、ある時はアフリカに、ある時は山小屋に、ある時は大工を、またある時はイカ釣り漁船に・・・。なにがどうなってこんなあれやこれやを経験してきたのか、考えるだけで楽しくなってしまいます。

そんな一端をかいま見ることができるかもしれない連載が山楽舎BEARホームページにて始まりました。題して「山小屋日記」。大学卒業後の1年間を過ごした穂高での生活を綴っています。まだ導入部ですが、思わず読みいってしまいました。次が待ち遠しい!

毎月15日公開。詳しくはこちら

2007-01-14

寒い日には・・・

昨日のコンパス講習での一コマ。参加されたお客様から暖かい甘酒をいただきました。なんでも増毛は国希酒造の酒粕から作られたのだとか。まろやかでおいしゅうございました。

こんなどでかい魔法瓶に入れて来てくださったんですね。1.5リットル。ありがとうございます。

寒い日に雪の中で暖かい甘酒を飲むだなんて、最高の贅沢です。

2007-01-12

久々、晴れの山

スノーシュープログラムの新コース開拓ということで、比布町北嶺山へ行ってきました。北嶺山というのは、あれです、比布スキー場のある山です。スキー場の裏側にふかふかのいい斜面があるので、登りはスキー場の脇を通って下りに深雪を楽しめるというわけです。
子供でにぎわう冬休みのゲレンデ。向かって左、林との境目あたりを邪魔にならないよう登っていきます。

出発時には曇り空でしたが、徐々に晴れ間がのぞいていきます。これは久しぶりに青空の下、山登りを楽しめるかも?

うわーい、期待通り晴れましたよ。やっぱり青空と雪化粧はよく似合います!

リフトの終点まで登ったら、そこからがようやく本番。山頂に向かって緩い尾根をたどります。

山頂直下、広がる斜面。振り返ると愛別・比布・鷹栖方面の景色が抜群です。

ツェルトを広げて山頂でお昼。ツェルトの中にいると思いの外暖かくて、お茶など飲みながらつい1時間も休憩してしまいました。狭いところって結構落ち着きません?

そして下山。広葉樹の疎林を一気に下ります。あまりに楽しくて写真を撮る暇もありませんでした。どのくらい楽しいかは、実際下ってのお楽しみ・・・。

2007-01-11

劇本番を動画で

1月9日の『カムイミンタラ文化祭』劇本番のようすを速報としてPodcastでお送りします。画面が小さくて見ずらいのと、かなり圧縮したために、ややコマ落とし気味に見えますが、いまのところはこれで我慢してください。

新雪の深雪に分け入る

大雪が降りしきる中、白金温泉から望岳台まで行ってきました。
冬の望岳台は、そこに至るまでの道路が閉鎖されているため、雪に閉ざされていたって静かなもの。しんしんと降る雪の音だけが聞こえます。

この数日に降った雪の深さはちょうどヒザが隠れるくらい。おおよそ60cmといったところでしょうか。それこそ羽のようにふわふわの雪で、スキーで滑ったらさぞかしと思えますが、そんな軽い雪でも一人でこぎ続けるとたいがい疲れてきます。

標高を上げると立っている木々がことごとく繭のように雪にくるまれていて、その景色が一時疲れを忘れさせてくれます。

まあ忘れられるのはほんの一時だけのことです。結局往復5時間、延々一人でヒザまでの雪をこぎ続けてきました。いいトレーニングになりましたよ。