2007-05-31

残雪の沼ノ平

5月最後の今日、沼ノ平へ行ってきました。沼ノ平は紅葉のきれいな場所で、秋には比較的多くの登山者が訪れる場所ですが、春のこの時季は静かなもの。残雪とそこから現れる沼を楽しむことができます。

愛山渓温泉にはすっかり雪がありません。陽光は暖かで、すっかり春という感じがしますが、

ちょっと進むとこの通り。三十三曲がりと滝コースの分岐点はまだ雪の世界。ここから雪の斜面を登っていきます。傾斜はそこそこありますが、雪は柔らかくキックステップがよく決まります。

沼ノ平の入口まで来ると、永山岳が眼前に広がります。一瞬の晴れ間を逃さず激写。

一番奥の沼、六の沼までほんの10~20分の間に山頂は再びガスの中。沼はまだ半分も出ていないようですね。もう少し暖かい日が続くと、水面も広がるでしょう。

愛山渓温泉近くの沢でリュウキンカ。上は真っ白でも下は花。この時期は両方楽しめてお得ですよ。

2007-05-30

1年ぶりの再会

会いたくて会いたくてたまらなかった方に、今日1年ぶりに再会を果たすことができました。感動の涙が止まりません。

名前も知らぬ憧れの君。1年たった今でも面影は変わらず、あのときと同じ服装・同じ髪型・同じ顔色で私を待っていてくれました。私の唇を奪ったニクイあんちくしょう(↓)。



まあつまり、救命講習を受けてきたわけです。地元消防署による夏山シーズン前恒例の講習会です。今日は半日の初級講習だったわけですが、年に一度は復習しておきたいということで参加しました。体に覚えこませるという意味では何度でも受けるにこしたことはありません。

参加者数に比べ、憧れの君の数が少なかったために、彼に触れている時間が短かったのがちょっと残念です。

束の間の逢瀬はいっそう私の胸を焦がすのでした。また来年会えますように・・・。

旭岳温泉のリュウキンカ

旭岳ロープウェイ山麓駅の裏に広がる湿地は、毎年この時期エゾノリュウキンカの黄色に埋め尽くされます。リュウキンカ越しの旭岳は以前とあるカタログの表紙になったほど。

雪解けが進み、花の近くまでは行けなくなりましたが、遠くから眺めても十分きれいです。温泉街にお立ち寄りの際には、ぜひ。

2007-05-28

快晴の小化雲岳

今週末のツアーの下見で小化雲岳に登ってきました。もともと明日が下見の予定日だったのですが、あまりにも天気が良さそうなので急遽1日前倒し。

朝6時30分。長い1日の始まりは天人峡から。

滝見台までの間は、登山道に雪は残っていません。滝見台以降、雪が現れ、だいたい標高1000mを境にして雪の割合が5割を超す感じ。夏道を見つけるのに苦労する箇所もあります。特に、第一公園への登り口は要注意。

第一公園まで所要3時間。登り切ると旭岳方面の視界が開けます。針葉樹帯を抜けると今度は忠別岳方面が見事。

旭岳をバックに、急な登りを2回ほど。

雪づたいに大きく回り込んで、三角点の山頂へ。出発から5時間15分。下見で、片道で、5時間強かかる山はそうはありません。長かった!

とはいえその苦労も報われる景色。360度、遠くの山までくっきりと見えています。十勝連峰は間近。

谷を隔ててトムラウシ。暖かく、居心地の良い山頂で、ゆったり1時間眺望を楽しみました。

下りも4時間弱かかり、出発から到着まで10時間。19.3km。歩いた歩いた。

2007-05-27

まだまだ冬山

5月も末となり、山開きもそろそろ間近。旭川近郊の低山は、花も盛りになりつつあります。

が。

旭岳など標高の高い山々は、まだまだ白い雪の中。気温こそずいぶん高くなってきましたが、それでも夏山として登るには早いのです。

旭岳付近には、まだ雪が降ります。今日も積もったばかりの真っ白な雪が見られました。

裏側にまわると、ほらこの通り。山肌は完全に雪に覆われています。

新しいエビのしっぽも大量にできます。 旭岳9合目付近。

ニセ金庫岩の道標にもびっしりと。

この時期、旭岳の山頂から見る景色はとてつもなく美しいものですが、入山には十分な装備と心構えを持ってあたるようにしてくださいね。

2007-05-24

四番目に高いところへ

北海道で一番高い山は、言わずと知れた旭岳。標高2290.3m。二番・三番は北鎮岳・白雲岳と続いて、そこまでは比較的良く知られています。では四番目に高い山はどこ?と問われると、これに答えられる人はなかなか通なのではないでしょうか。

答えは後旭岳。ご存じでした?2216mと標高自体は高いのですが、全道一の旭岳の真後ろにくっついているため全く目立ちません。登山道がついていないのもマイナーさに拍車をかけています。

今日はひっそりとそんな山に行ってきました。

姿見の池展望台から、見上げる旭岳と見下ろす姿見の池。天気は上々、でも強風。せいぜい吹き飛ばされないよう気をつけましょう。

九合目付近。大きな岩にはびっしりとエビのしっぽ。朝晩はまだまだ冷え込む旭岳です。とはいえ、山頂までのほとんどの登山道にはもう雪はありません。残っている雪も柔らかく、結局登りでアイゼンは必要ありませんでした。

もうすぐ山頂。金庫岩と雲海。

山頂は意外に積雪が多い印象。 雪の柔らかい部分では、股までずっぽりと埋まってしまいます。いちいち足を引っこ抜きながら歩くのは難儀なものです。

そしてようやく目指す後旭岳が見えました。雪が飛ばされた稜線は黒くなっています。

ざざーっと雪の斜面を滑り降り、ほんの少し登り返すともう後旭岳。山頂付近はすっかり雪がありません。

熊ヶ岳もきれいです。せっかくだからあっちにも寄って行こうか・・・と思った途端にあたりは一面のガス。風もますます強くなり。残念ですがおとなしく引き返すことにしました。


帰りは山頂を通らず、まっすぐニセ金庫岩へ。冬ならではのかなりのショートカット。このあとも天候は回復せず、今日はもう少し天気に恵まれると思ったのですが・・・

2007-05-23

三頭山のお花の様子

昨日の三頭山、花の咲き具合はこんな感じ。5~7合目の雪が解けたところに集中して咲いています。

やはり目立つのはエゾイチゲ。雪解けの進んでいる場所ではどこにでも咲いていた印象です。

一部、日当たりの良い斜面ではシラネアオイが群生していました。登山道からやや谷側にあるため、近くで見ることはできません。

登山道の両脇にはカタクリが今を盛りと咲いています。

受粉もまだかな?マルハナバチがぶんぶん、ぶんぶん、ぶんぶんと花から花へと蜜吸い移動していました。

ほんの少しだけオオバキスミレが咲いていて、目を楽しませてくれました。この花は今年初めてです。

お花を楽しむにはもう少し後のほうが良さそうですね。

2007-05-22

三頭山

暖かく天気の良い中、雨煙別コースから三頭山に登ってきました。昨年同時期に来たときには、残雪で林道が通行できず、政和コースから登ったのですが、今年はどうでしょう?

3合目のやや上でこの程度の残雪を発見。無理すれば行けそうでしたが、3合目の広いスペースに駐車して歩いていくことにしました。後から来た大きな車はこの雪を乗り越えていましたし、暖かい日が続くようなので、すぐにここは通れるようになるでしょう。

そこから しばらく雪はなくなりますが、4合目を越えたところでこの状態。かなり厚く残っていますので、ここは当面車では行けなさそうです。

でも、この林道、景色が良くて明るくて歩くのが苦にならないのが良いところ。気持ちよく5合目まで行けます。

5~7合目まではもうほとんど雪はなく、簡単に夏道をたどれます。昨年と比べると1週間ほど雪解けが早い感じ。

一方7合目から山頂まではほとんどが雪の中。不安な方は雪が解けるのを待ちましょう。

9合目付近。

山頂部。

山頂からの景色。近場の山は見えていましたが、遠くの方はガスの中。今日は大雪山が眺められると思ったのですが・・・

2007-05-21

神居尻山の花々

5月21日の神居尻山で出会った花たち。見頃にはまだちょっと早いかな?という感じだったので、見に行くならこれからがちょうど良いですよ。

Bコースの尾根への急登でよく見られたオクエゾサイシン。一見どこに咲いているのかわかりませんが、葉っぱの形を覚えると面白いほど見つけられるようになります。見頃。

稜線に出て山頂が近くなるとちらほらとショウジョウバカマが現れます。そんなに多くはありません。

Aコースの稜線上。現地ではよく見る時間がありませんでしたが、写真からするとコキンバイ?唯一咲いていたものです。

一番元気なのがエゾイチゲ。まとまって咲いていたり、単独で咲いていたり、とにかく登山道を白く染めています。

シラネアオイは特にAコースの下部、日当たりの良いところでよく咲いていました。Bコースにあるものはまだ蕾に近いものばかりです。

今週は暖かい日が続いていますし、今ならもっとたくさんの花が見られるはずですよ。

2007-05-20

感謝の気持ち

黄金山登山口。

この山に登るたびに感じるのは、登山口にあるトイレのきれいさ。もともとの建物がきれいというだけではなく、いつ訪れてもきれいに掃除されているのが素晴らしいところです。

登山届けを見ると週末を中心に多くの登山者に登られているようです。当然トイレも頻繁に使用されるはずなのに、これだけきれいに維持されているのですから、よほど手間がかけられているのでしょう。

黄金山を楽しむときは、きれいなトイレを使わせてもらう感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。

2007-05-19

黄金山のシラネアオイ

意外と知られていないかもしれない花の名所・黄金山。大雪山がまだ雪に覆われている5月に、早くもお花を楽しめます。カタクリ・エンゴサク・サクラソウと数え上げればきりがないほどいろいろな花が咲きますが、中でも目を惹くのがシラネアオイの群落。登山道脇のそこかしこに何気なく咲いています。

2007年5月19日現在、シラネアオイの咲き具合は・・・?

雪解けが遅かったであろう山腹斜面ではまだ蕾の状態。

そこから少し標高を上げ、稜線の直登にとりかかるころになると、やや開く感じ。八割方はこのくらいでした。

今日唯一、ちゃんと咲いていたシラネアオイ。久しぶりのご対面です。

あと、2~3日もすれば、満開のシラネアオイを楽しむことができるかもしれませんよ。

2007-05-17

冬山納めは快晴の空の下

一昨日神居尻山に登ってすっかり夏山気分かと思いきや、昨日は前十勝岳にスノーシューで登り最後の冬山気分を味わってきました。夏山初めの後に冬山納めをしたということですね。花々を鑑賞した次の日に、延々白と黒の雪の世界を歩くと、ちょっとした違和感に包まれます。

前十勝岳から見る十勝岳はまだ真っ白。さすがは標高2000mオーバー。

下山後、車道から。綿雲の下の十勝連峰は雪解けが進み、白と黒の斑模様。今が一番山が美しく見える季節かもしれません。

これでようやく冬山用品をお片づけ。服もザックも夏仕様に変わります。