2008-03-07

旭岳は成長期?


3月3日、国土地理院から驚きの発表がありました。なんでも、「大雪山(旭岳)の標高が約1m高く」なるのだとか!?

旭岳山頂に置かれているのは、1等三角点瓊多窟。明治34年に設置され、その標高は2290.24mとなっています。これが今年の5月1日から2290.89mへと変わるのだそうです。差し引き65cm背が伸びた計算になります。一般的に山の標高は四捨五入してメートル単位で表記されますので、今の旭岳は2290m、5月以降の旭岳は2291mとなるわけです。確かに1m高くなります。

北海道最高峰の標高が高くなるのは、たとえ1mでもなんとなく嬉しいものですが、もう一度標高を覚え直さなければならないと考えると、固くなった頭ではもう暗記はコリゴリとも思ってしまいます。しかも、標高が改訂されるのは旭岳ではありません。北海道全域の三角点14528点がことごとく変更されるというのですから大変です。羅臼岳も、幌尻岳も、オプタテシケも愛別岳も!なんだか記憶がごっちゃになりそうです。

それにしても、今回の発表で最も驚かされたのは100年近く前に行われた測量の精度。せいぜい1m程度しかズレがないというのは凄いことですよね。

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは
今回の報道で、65cmも高くなるのは嬉しいですね!
基準は東京湾平均海面ですので、今のGPS技術を使えば、昔のように1頭三角点から山越で水準を延長してきた誤差が極小になるのは当たり前だが、まかり間違うと低かったりすることも考えられる。累積誤差が縮まって、より正確な高さが提示されたことは、意味があると思う。今後、隆起等の地球規模の変動を観測する時にも、GPSがもっと役に立つと良いナ~
では……………。

DOEI Takuma さんのコメント...

モンタンさんはご専門でしたっけ。
さすがにお詳しいですね。
それにしてもGPSというのは便利なものです。

匿名 さんのコメント...

そうなんですか。
旭岳は『ニンニク』とゴロ合わせで覚えてました。
じゃあ、『ニ・ニクイぜ旭岳!』でインプットしなおさなければ。
センス的にどうかと・・いかが?

DOEI Takuma さんのコメント...

語呂合わせといえば思い出すのは、札幌のタクシー会社。
881-8801で「はやいはやーい」と読ませていました。
子供心にどうして「0」が「ー」なのか不思議に思ったものです。

匿名 さんのコメント...

こんばんは
今回は約1mの修正ですが、一番心配なのは、この地球が温暖化で、北極・南極の氷が溶けだし、東京湾平均海面が上昇すると標高が下がるのではと言うことです。
実際の処、登山口は影響のない所が多いですがネ。標高差に変化はないって事ですが………。
チョット悲しい現実も見え隠れしていると思います。

DOEI Takuma さんのコメント...

なるほど。
海水面を基準にしているので、そういうことになるのですね・・・

匿名 さんのコメント...

三角点とか,標高とか,あるいは明治時代のその精度だとか,興味が湧いたのなら,次の小説をオススメします.

新田次郎「剣岳 点の記」文春文庫ほか

北ア剣岳山頂に三角点を設置するストーリーの山岳小説です.この小説をもとにした映画が現在撮影中.来年公開予定だそうです,併せて.

DOEI Takuma さんのコメント...

お久しぶりです。
新田次郎の著作はちょうど最近何冊か読んだところでした。
「剣岳 点の記」も読んでみたいと思います。
貴重な情報ありがとうございます。