2008-03-28

霧の中の有明山

北大雪は有明山に登ってきました。国道からスタートし北尾根をたどるルートは、長く標高差もありますが、雪の締まったこの時季なら割合楽に登れるはずです。


国道から林道が分岐するところがわずかに除雪され、車1~2台駐車できるスペースができていました。おそらく他の登山者は来ないでしょうが、一応ぎりぎり詰めて駐車しておきます。

林道をたどって歩くこと小一時間。見上げれば木々が白く雪化粧しているのが目に鮮やかです。雲がちな空ですがときおり太陽も顔をのぞかせ、雪をキラキラ光らせていて、こんな景色を見るのも久しぶりで嬉しくなってしまいます。

ぐっと近寄ってみると、今日の雪はちょっと面白い着き方をしていました。本体はふんわり丸々と、そこから針のような結晶が幾本も突き出ている。息を吹きかけるだけでハラハラ落ちて、枝にしっかりくっついているわけではないようです。

林道から外れ尾根に取り付いた後は、おおむねこんな感じの樹林帯が続きます。基本的にスキーで直登できる斜度で、わずかに緩くなったり急になったりを繰り返して標高を稼ぐのです。

標高1450mあたりで、尾根が細く平らになり、高山帯の雰囲気をまといだしたら、山頂まではもう一息。さっきまで悪くないお天気だったのに、すっかりガスの中ですね・・・

山頂直下の急傾斜は右から大きく巻くのが良いようです。でも・・・

もうハイマツを踏まないでは通り抜けられないほど雪融けが進んでいました。それでもできるだけ雪だけをたどって登り、ここが有明山山頂。所要3時間25分。歩きやすい雪のおかげで、ほとんど汗をかくこともなく登ってこられました。

有明山は山頂から大展望が楽しめる山なのですが、今日は200m先が見えないくらいの濃い霧に包まれています。前回、快晴の日に来たときのことを思い出して、それで良しとしましょう。

下りは標高1450mから同750mまでの標高差700mをほとんど一気に滑り降ります。ガリガリになった雪はお世辞にも滑りやすいとは言えませんが、それでも十分楽しめました。それにしても、苦労して登った斜面をあっという間に滑り降りる時というのは、嬉しいような悔しいような複雑な気分になるものです。

林道もほとんど歩かずに滑って済ますことができ、山頂から車まで所要50分程度。長距離大滑降の楽しい有明山。今度はもっと雪が深い時に来たいものです。

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