2008-04-09

裾合平から忠別ダムまで歩きに歩いた26km

旭岳ロープウェイ姿見駅を出発して、裾合平・沼ノ平・松仙園を経由、本安足山・ピウケナイ山に登り、そのまま尾根伝いに東川町へと下っていく。前から一度歩いて見たかったコースです。雪も締まったし、天気も良さそうだし、ついに挑戦することにしました。

9時始発のロープウェイに乗って標高1600m姿見駅へ。目が痛いほどの快晴の陽光と暑いくらいの陽気の中、裾合平へ向けて出発です。

裾合平方面に行くには夏よりも冬の方が断然楽。沢地形が全部雪で埋まっているから、ほとんど平らに歩けるのです。裾合分岐に立っている目印を横目に、奇岩・巨岩地帯を通り抜け、振り返ると旭岳。

ピウケナイ沢を渡るには夏道と同じ地点が良さそうです。渡った後は標高を上げずにトラバース。当麻乗越を経由せずに直接沼ノ平を目指します。

沼ノ平へ下る途中、大沼・小沼越しに見るピウケナイ山。あの山がほぼ中間地点になります。まだまだ先は遠い・・・

沼ノ平の沼々は、未だ雪の下。六の沼のほとりから見上げる当麻岳・永山岳は、いつ見ても美しいものです。

沼ノ平から松仙園まではコンパスを合わせて一直線。途中の斜面はスキーで下るには最適の斜度・雪質で、一気に気持ちよく松仙園着。松仙園は2003年夏に来て以来ですから、かなりご無沙汰していました。

松仙園から本安足山に向かって緩やかに下り斜面が続きますが、この辺りで雪に水が浮き出し途端にスキーが滑らなくなります。標高1000m付近のここからは標高が低くなる一方ですから、いったいこの先どうなることやら・・・。

標高点1025mの鞍部から本安足山へ登り返して、山頂からはこの景色。疲れも吹き飛びます。 ここからピウケナイ山(1247.7m)へはゆるーい下りとゆるーい登りを計1時間ほど。中間地点ピウケナイ山到着は12時55分。所要3時間40分。

ピウケナイ山では、本安足山よりも雄大な景色が待っていました。表大雪だけではなく、十勝連峰までもが一望の下なのです。ほらこの通り。毎年ゴールデンウィークにピウケナイ山ツアーを組んでいますが、何度来ても素晴らしい山です。

ピウケナイ山でお昼を食べて、後半戦の開始。ここからはほとんど登りのない下り一方の尾根歩き。いくつかあるピークは巻きながら、楽して滑っていけるかと思いきや。雪がまとわりついて滑らないんです!せっかくの下り斜面もほとんど歩かなければならず・・・。そのくせ距離はやたらと残っているし。ほとほと疲れ果ててしまいました。

当初の予定では、尾根伝いに江卸山を越え忠別川にかかる志比内橋まで歩く予定でしたが、体力的にも精神的にも時間的にも無理のようです。754mピークから忠別ダムへ向かって下ることとしました。

途中で雪が少なくなるし・・・。スキーを外して歩いたり、ほんの数歩ならスキーのまま歩いたりして、なんとか雪を繋ぎ、最後は林道に出てお終い。

旭岳トンネルの手前に出たのは16時20分。所要7時間の長い長い下りでした。歩行距離は26km。あそこに見える旭岳の白いところから延々歩いてきたかと思うと感慨無量です。

ルートはこの通り。技術的に難しい箇所は全くありませんので、単に体力勝負となります。 雪の状態が良ければもっと楽して下って来られるでしょう。今度はもっと尾根を繋いで旭山動物園まで行ってみたいかも・・・

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

素晴らしい! なによりやってみようという思いがイイ! 滑っ(れ)てこその春の山行ですねー。 しかしひと月以上の春進行は、いやぁ・・・ 

DOEI Takuma さんのコメント...

春だからこそ行ける場所って多いですよね。
歩けば歩くほど、まだまだ知らない場所があることに気づかされる感じです。

雪の少なさはホント困ったものですね。