2008-09-29

'08 紅葉物語 in 銀泉台

 大雪山では9月24日に初冠雪を記録した後、26日夜から27日朝にかけてまとまった降雪があり、国道39号から愛山渓温泉・銀泉台・高原温泉にむかう道道や町道が通行止めになった。この雪で、稜線から中腹(1500m付近)にかけての紅葉はほぼ終わったと言っていいだろう。あとは山麓部の紅葉がこれから見頃を迎えることになる。中腹部の銀泉台を例にこれまでの経過を振り返ってみる。
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紅葉情報・旭岳温泉

この時季にしてはめずらしく、かなりの積雪が見られた旭岳温泉。大部分溶け始めたとはいうものの、それでもまだこれくらいは残っています。

紅葉もまた標高を下り来て、もう少しで温泉街は見頃を迎えそうな頃合いです。ロープウェイ山麓駅前の駐車場のすぐ側で、この色づき。ダケカンバ、ナナカマド、ミネカエデ、オガラバナ、それにササ。たったこれだけの狭い場所に、この辺りで楽しめる紅葉の要素がすべて凝縮されていて、しかもなかなか派手な色に染まりつつあって。

旭岳温泉においでの際は、駐車場脇にもぜひ目をとめてみてください。

2008-09-27

支湧別岳の8月・9月

ほんの1ヶ月半前のこと。

8月13日、支湧別岳山頂の気温は21℃。蒸し暑く、汗をだらだら流しながら登った日でした。

そして今日。

9月27日、支湧別岳山頂の気温は-2℃。雪の積もる中、強風に吹かれながら登ってきました。

ついこの間まであんなに暑かったのに・・・。季節の移ろいは、ゆっくりゆっくり進むようでいて、時には突然姿を変えることもあるのです。

雪遊び

標高1040mにある平山登山口は、今朝真っ白な雪に覆われていました。積雪深は5cmほど。この時季、この標高で、これだけの雪が積もるなんて、あまりないことです。

そんなコンコンと降った雪を目にすると、犬よりも喜び駆け回ってしまいたくなるもので。

湿り気のある雪に、ここぞとばかりに雪だるまをこさえたり。

シーズン初の雪寝をしてみたり。童心に帰るというよりは、子供よりもはるかに雪とのつきあい方を知っている“大人の雪遊び”とでも言う方がしっくりくるかもしれません。

それにしても。いかに道産子といえ、まさか9月にここまで雪と戯れられるとは思っても見ませんでした。得したかな?

2008-09-25

初冠雪の翌る日(積雪情報・旭岳)

旭川地方気象台から旭岳初冠雪の観測が発表された翌日。居ても立ってもいられず、山頂の様子を見てくることにしました。

観光客で賑わうロープウェイ姿見駅。テラスには五つの雪だるまが並んでいました。本州の方にとっては、「雪だるま=冬」という印象かもしれませんが、道産子にとってはそうでもありません。だって、真冬の雪ではサラサラすぎて形が作れませんものね。

姿見駅周辺の様子。木道は真っ白に雪で覆われています。

てくてく歩いて姿見の池。ここまで遊歩道はほとんど雪の下に隠れています。靴が埋まるほどの深さはありませんが、踏みしめても地面が見えない程度の雪が残っているのです。

姿見の池を過ぎ、登山道に足を踏み入れると、若干積雪が深くなるようです。足跡を残しながら登っていきます。右手を見下ろすと、かなり低い標高まで雪に覆われていることがわかります。

今日は悪天覚悟、吹雪の中の旭岳と思っていましたが、意外にも山頂が見えました。青空も覗いたりしてます。久しぶりに見る雪の旭岳はやっぱりいいものです。とはいえ、それも束の間。山頂に着く頃にはやはり一面のガスに囲まれてしまいました。

山頂部の積雪はこの程度。気温は-1.4℃。思ったより低くありませんでした。

山頂から裏旭方面への斜面も、当然一面の雪に覆われています。こちらは踝くらいの積雪があり、下るには絶妙なクッションとなります。一瞬雲が晴れ、白雲岳を見ることができました。

吹きっさらしの間宮岳。氷柱にできるエビのしっぽも豪快です。体感的には旭岳山頂より風が強いような。先を急ぎましょう。

この後の裾合平方面については、こちらをどうぞ。

紅葉+積雪情報・裾合平3

旭岳に初冠雪をもたらした雪は、それより標高の低い裾合平までも雪で覆ってしまいました。

中岳温泉付近から見た裾合平。積雪から1日を経て、さすがに若干溶けて消えてはいるようです。一面真っ白という訳ではありませんが、これだけの雪が残っています。

ただ、裾合平分岐に近づくにつれ、徐々に雪は減っていく様子。分岐付近はむしろ緑のほうが多い印象です。

紅葉はというと。結局帳尻を合わせるかのように、なかなかいい色に染まりました。

よく見ると、まだこれから色が変わるというものもあります。今回の積雪の影響がどう出るのでしょうか。

紅葉情報・旭岳温泉

ここ数日の冷え込みで一気に標高を下げた紅葉。旭岳ロープウェイ山麓駅の駐車場付近でも、はっと目を惹くような木々が現れ始めました。

山麓駅から山頂駅を見上げるとこの状態。ダケカンバの黄色が鮮やかです。

ロープウェイの中から見る景色。旧天女が原駅付近は真っ黄色に染まっています。

もうちょっと上になるとナナカマドの赤も目立ち始めます。

高山帯がすっかり雪に覆われましたから、今一番の見所はロープウェイから見下ろす紅葉なのかもしれません。乗客のみなさんもかなり賑やかに歓声を上げていました。

エビのしっぽを食す

エビのしっぽ。過冷却水滴が風に飛ばされ、岩や木や標識にぶつかり着氷し、積み重なったもの。

空気をたくさん含んでいるため、さくさくと口当たりが良く、 見ると思わず口にしたくなってしまうもの。

今年の初物は旭岳9合目産。これでまた寿命が延びました。

2008-09-24

旭岳初冠雪の日に

旭岳で初冠雪が観測された今日。層雲峡を越え、銀泉台・高原沼方面に行ってきました。

早朝、国道39号を走っていると、雲の間に間に白く雪化粧をした山々。うっすら積もったというような生やさしいものではなく、一気に積もりました。

高原沼巡りコース、土俵沼付近では木道もこの通り。昼になっても一向に溶ける気配を見せず、このまましばらく残りそうな様子です。

緑沼では可愛い雪だるまが看板のヨコに佇んでいました。

真っ赤なイワツツジの葉も白い雪を乗せて。

なんだか無性にわくわくする雪の一日でした。

紅葉情報・赤岳3

今秋三度目の赤岳。今回は第一雪渓までですが。

まあなにせ、見頃を迎えた真っ赤なナナカマドと黄色く色づきが始まったダケカンバと、そこに白い雪がアクセントを加えるのですから、これを見ずして何を見るという状態。

ちょいとアップ目に。これで陽が照っていたら完璧だったでしょう。

と思っていたら、わずかな雲の切れ間から太陽が顔を出しました。陽光が当たっている部分だけ光り輝いていて、鮮やかさが段違いです。

紅葉が見頃の時季に雪が降り積もることは、実はあまり多くはありません。前回はといえば、3年も前のことになります。

久しぶりに一色多い紅葉を楽しむことができました。

紅葉情報・高原沼

今年初となる高原沼巡りコース。 なかなかの紅葉と、びっくりの積雪を楽しんできました。

ヒグマ情報センターからスタートしてすぐの辺りから、すでに紅葉は見頃となっていました。特に黄色のミネカエデが目立っていたようです。

滝見沼では一面の雪となっていました。赤黄緑の紅葉にもう一色、白を加えて、これはなかなか見ることのできない景色です。

緑沼もこの通り。土俵沼~緑沼まで来ると、ナナカマドの赤も鮮やかです。

今まさに紅葉見頃の高原沼。今後、今日の積雪がどう影響するでしょうか。

2008-09-21

紅葉情報・沼ノ原山

ごくごくマイナーな山のはずの沼ノ原山。でも、さすがに紅葉最盛季ともなればそこそこ登山者で賑わうようです。

沼ノ原に至る急登は様々な植物の様々な黄色に覆われていました。オガラバナのオレンジがアクセントを加えています。

全体的にうっすら色づいた沼ノ原山。黄色っぽい感じになりました。

沼ノ原山頂上直下。登山道を覆うように現れた紅葉に、思わず歓声が上がります。ダケカンバの色づきはまだこれからか。

もう少しきれいな紅葉になりそうな沼ノ原山です。

2008-09-20

紅葉情報・緑岳

赤岳同様、いえ、赤岳以上に紅葉が美しくなっていたのが緑岳。こちらも必見です。

第二花畑から見上げる緑岳。チングルマの赤が見事の一言。オレンジの草紅葉もいい味出しています。緑岳の斜面もなかなか鮮やかです。

岩の斜面を登って振り返ると、この通り。山肌の凹凸と標高に応じて、赤黄濃緑薄緑が住み分け、複雑なモザイクを成しています。

ちょっと目を上げればこの通り。紅葉の上には忠別岳とトムラウシが。

この日最も鮮やかだったのは緑岳北東斜面。小泉岳側から見ると、思わず息を飲んでしまうほどの色。必見。

きっとこっちもまだ間に合います。一刻も早く見に行きましょう!

紅葉情報・赤岳2

あまり期待していなかったのに、いい意味で裏切られました。赤岳の紅葉は一気に進んでまさに見頃を迎えていたのです。

第一雪渓。今年これだけきれいに赤く染まったナナカマドを見ることができるとは・・・。期待していなかっただけに嬉しさもひとしお。ダケカンバも黄色くなってきていて、赤・黄・緑の大雪山らしい紅葉を見られます。

第二雪渓に向かう樹林の道は、柔らかく陽光を透かす紅葉のトンネルとなっていました。

奥ノ平も真っ赤に染まり。今年の紅葉は結局2週間くらい遅かったということになるでしょうか。9月も下旬になるというのに、第一・第二雪渓・奥ノ平が見頃だというのですから。

駒草平越しに見る東岳。ウラシマツツジはここでもいい色出しています。

まさに大雪山を代表する紅葉の名所、第三雪渓。NHKの夕方の番組で、天気情報のバックにこれと同じ角度で撮った写真が使われています。

赤岳の岩峰から眺める北鎮岳・凌雲岳。赤い帯が山肌を縫うかのようです。近くに行って見たらきっときれいでしょうね。

この時季にして見頃を迎えた赤岳の紅葉。シャトルバスは終わりますが、紅葉にはまだ間に合います。急げ!

2008-09-18

紅葉情報・オプタテシケ

実は紅葉季に訪れるのは初めてとなるオプタテシケ。いったいどのような秋色を見せてくれるのか、楽しみです。

美瑛富士避難小屋は、石垣山方面から見下ろすと、まるで赤い絨毯の上に乗っかっているよう。小屋の前はチングルマの庭になっているのでした。

当の石垣山は東斜面が見事に紅葉。これもチングルマです。

さらにベベツ岳山頂も一面のチングルマ。チングルマ原の向こうにオプタテシケ。絵になる景色です。

さすがに高山帯ですので、高木の紅葉にはお目に掛かれませんが、チングルマの燃えるような赤を見られるだけでもうお腹いっぱい。充分満足できます。