2009-06-17

新得側から登る十勝岳

登山口となる望岳台まで短時間で行けることもあり、十勝岳はかなり身近な山のひとつなのですが、その“裏”側からのルートとなる新得コースは今まで歩いたことがありませんでした。一念発起、長い長いドライブを経て、初体験に行ってきました。

トムラウシ温泉に向かう途中で林道に入り、シカに会ったりクマに会ったりしながら奥へ奥へと進んでいくと、見逃しそうなそっけない登山口が現れます。ちょっと先の広くなった部分に車を停めます。

あまり人も来なさそうだし、登山道とはいえ薮漕ぎと化しているかと思っていましたが、実態はさにあらず。大変歩きやすく手が入っていました。こんな山奥まで・・・。ありがたいことです。

平坦な樹林帯をしばらく行くと、雪がたっぷり残った沢に出ます。テープなど標識はありませんが、ここは地形図通りに、沢沿い→尾根乗越→沢沿い、と行けば問題ありません。二つめの沢から尾根に取り付く急登部がややわかりにくいかもしれません。写真奥のハイマツの出っ張り部を引き返すように登ります。

尾根上はみっしりと生えたハイマツのトンネル。ここも整備が入っているのか、さほど歩きにくくはありません。

ハイマツ帯を出ると、急登→平ら→急登→平ら、と繰り返し、急登部がそれぞれ雪田となっています。ここもルートがわかりにくいと思いますが、地形図を良く読めば問題なし。地形図上の登山道の表示はとても正確ですし、植生がないため地形が読みやすく、しかも雪があるため地形の凹凸が強調されています。地図読みの良い練習ができそうです。

最後、雪の着いた急登を登りきると、いつもの見慣れた風景が待っていました。

おなじみの十勝岳。全然知らない登山道を歩いてきて、最後知っている場所に出るというのは不思議な気分です。お天気が悪いので早々に下山。山頂も踏みませんでした。

帰りは比較的遠望が効くようになりました。見返す十勝岳の山腹。ハイマツと雪。“表”側から見るのと全然違う山に見えます。

右手を見ると、頭を隠した下ホロカメトックから境山にかけての山々。新鮮な景色です。

左手はオプタテシケからトムラウシにかけて。お天気が良かったら素晴らしい展望が期待できそうです。

登山道は長いのですが、変化に富んで飽きることはありません。展望も良さそうです。今まで登っていなかったのがもったいないほど。ツアー本番が楽しみです。

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