2009-09-05

クマの季節

秋です。紅葉です。クマがエサを求めて高山帯に上がってくる季節です。

永山岳にほど近い銀名水で、立派なクマ糞を発見しました。登山道のど真ん中にあったので、発見というほどでもないのですが、まあとにかくどーんとあったわけです。乾燥具合から見て、ついさっきではないにしてもかなり新しいものではないでしょうか。昨日の晩くらい?

クマ糞を見たら分解したくなるのが人の性。かたわらに落ちていた枯れ枝を使ってホジホジ。見事に草しか食べていません。鼻を近づけると、ふんわり良い香りがただよってきます。干し草の匂いというかヨモギ団子の匂いというか、くどくない爽やかな香りです。持ち帰って机の上にでも置いておけば、仕事がはかどりそうな、そんな香りがします。

こちらは沼ノ平で見つけた掘り返し。この時季はセリ科植物の根を食べるといいます。土から掘り起こして食べるため、こんな跡ができるのです。この周辺には3つしかありませんでしたが、場所によってはあたり一面掘り返しだらけ、なんてこともあります。

フンも掘り返しもこれから登山道で頻繁に目にすることになるものです。それは、「このあたりにいますよ」というクマからのメッセージです。クマの住処に足を踏み入れている謙虚さを忘れず、紅葉を楽しんでくださいね。

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