2010-12-03

関東甲信山行・1日目 札幌-茅野

11月16日(火) 晴れ

慌ただしく迎えた出発の朝。8時発の飛行機に乗るため、まだ暗いうちに家を出なければなりません。例によってうっすらと積もった雪を踏んでの旅立ちとなりました。

荷物は今までになく大きく重くなりました。寝袋を冬用にして防寒具もしっかりと持ち、さらに念のためアイゼンとピッケルも装備に加えたからです。奥秩父はともかくとして、八ヶ岳は11月半ばともなれば積雪があるでしょうし、気温もそれなりに低くなるに違いありません。今年は初冠雪も遅く、暖かい11月となっているようですが、準冬山装備で行くほうが安心です。

空港のカウンターで計測した結果、ふくれあがったザックの重さは23kg。水も燃料もまだ入れておらず、食料・カメラ・貴重品・本は手荷物として別にしているのですが、それでも無料で預かってくれる20kgは超えてしまいました。あと3kgなんとかしようと悪戦苦闘してはみたものの、手荷物にまわすにも限界がありますし、そもそもカウンターの前で荷物広げてパッキングし直すというのはちょっと現実的ではありません。出発時刻までの余裕もありませんし、おとなしく超過料金2000円を支払うことにしました。去年まではなんやかやあっても預け荷物は20kg内に納めていたので、やはりいつも以上の重荷になっているのでしょう。

出発前も慌ただしかったのですが、移動にもいろいろとトラブルがありました。まずは飛行機。旅行会社の不始末で飛行機の出発が40分遅れとなりました。なんでも提出された名簿と実際の参加者の名前が異なっていたのだとか。全員が席に着いてから、客室乗務員だけでなく地上勤務職員までもが続々と乗り込んできて、大々的に名前の確認作業を行っていました。30人からの旅行会社のツアー参加者をその場に立たせて一人一人確認していくというのですから大仕事です。乗客への説明がほとんどなく、いつ終わるとしれない作業を待ち続けるのは精神衛生的によろしくありませんでした。

お次はJR。新宿発松本行きの特急が人身事故のため立川で1時間もの立ち往生となりました。出発してまだ20分くらいしか経ってないのに・・・。とはいえ、こちらは車内放送で逐次状況説明をしてくれたので気分的にははるかにマシ。心穏やかに読書に勤しみ、ちょうど新書一冊を読み終わったころに運転再開となりました。目的地・茅野に着いたのは定刻の70分遅れでした。

飛行機とJR、それぞれの遅れを単純に加算すると計110分。ほとんど2時間も予定から遅れてしまいました。出発までの慌ただしさと相まって、なんだか旅の前途が心配になってきます。

茅野市は思ったよりも栄えている地方都市でした。駅から徒歩10分ほどのホテルに入って荷物を置いたらすぐに外出。山に入る前にガスカートリッジを購入しなければなりません。幸いホテルに無料の貸し自転車がありましたので、それにまたがって颯爽と晩秋の街にこぎ出します。

向かった先はホテルから4km弱離れた国道沿いのモンベルショップ諏訪店。自転車のおかげであっという間に到着です。

飛行機で移動するときには、ガスカートリッジなど燃料の購入は真面目に考えておかなければならない問題です。前もって買っておいて飛行機に乗せて持ってくるということができませんから、降りた先の街で買わなくてはならないのです。日程に余裕があったり、何度か訪れたことのある街だったり、レンタカー利用の旅だったりするならまだしも、そうでない場合は予め購入する店を探し、道順を確認し、所要時間を見積もっておかなくてはなりません。コンビニでも買えるようになればこんな苦労をしなくても良いのでしょうが、そんな日は訪れそうもありません。山に着いたはいいけれど燃料がないという事態にならないよう、準備万端整えるのが今のところ必須なのです。

今回も綿密な下調べのおかげで無事にガスカートリッジを手に入れることができました。晴れ晴れとした気分で漕ぐ自転車は快適そのもの。流れゆく景色もどこか悠々として見えます。あとはどこかで適当に晩ご飯を食べるだけ。さっきホテルの近くで見かけたお蕎麦屋さんにでも行ってみようか・・・。長野はお蕎麦が有名でしたよね。

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