2011-05-31

残雪情報・十勝岳

残雪の多い年です。十勝岳の様子をどうぞ。

避難小屋直下から夏山登山道方向。

グラウンド火口手前から十勝岳。

特に十勝岳山頂部はほとんど雪に覆われています。登られる方はご注意を。

2011-05-29

雪の旭岳

思いがけず青空に恵まれた昨日の第一公園。途中で何度となく旭岳を望み、その美しさにため息をついて良いのか息を飲んで良いのか悩んでしまうくらいです。

間近に見るとやはり気になるのは雪融けの遅さ。同時季の写真で確認してみました。

2011.05.28

2010.06.02

2007.06.02

日付に5日ほど差があるので、これから暑い日が続けばあるいは2010年、2007年並になるのかもしれません。が、今年すごいのは山自体よりも、その下の柱状節理上部です。標高1000mに満たない高さに目で見てはっきりわかるほどの残雪があるのですからただごとではありません。

遅くまで残雪が楽しめるのは良いことではありますが、林道の開通が遅くなったりもしますので、総単純に喜んでばかりはいられないのですよね。

2011-05-28

暑いときには

暑さとは恐ろしいもので、場合によっては熱中症を引き起こし、最悪の場合“死”に至る危険性があります。登山中も体温管理には細心の注意を払いたいもの。

太陽の光が強さを増すこの時季ですが、今ならまだ雪が豊富ですから、こんな風にして、

こんな風にすれば効果的に体を冷やすことができますね。

ほんの一工夫で快適・安全な登山を楽しみましょう。

滝見台~第一公園の芽吹き

お花がまだでも目を楽しませてくれるものは他に沢山あります。たとえば芽吹き。いろいろな形、いろいろな色で見飽きることはありません。

陽光を浴びてうっすらと発光しているかのようなナナカマドの若葉。芽吹いた直後の溌剌とした感じが見ていて気持ち良いです。

拡大するとこんな。最初は赤いんですね。有害な紫外線を赤い色素でカットして若葉を守るのだそうです。

トドマツの新芽。やがて赤い殻が取れて濃い緑の葉が出てきます。

みんな大好き、ギョウジャニンニク。昼時の太陽を浴びて、むっとむせ返るような芳香を漂わせていました。

人間以上に雪融けを喜んでいるのでしょうね。

開花情報・天人峡-滝見台1

天人峡から第一公園まで登ってきました。滝見台を始めとして、柱状節理の上はほとんど完全に雪の下で、三十三曲がりにでさえ残雪が見られるほどの雪融けの遅さです。でも、天人峡に近いあたりではそろそろ花が咲き始めてきていました。

登山口対岸の柱状節理は紫のツツジ(ムラサキヤシオ?)が点々と色を添えていました。

登山口から歩き出すとすぐに、ニリンソウや、

エンレイソウ、

ミヤマエンレイソウ、

エゾエンゴサク、

コミヤマカタバミなどが、可憐な花を咲かせています。

サンカヨウ、

マイヅルソウ、あと写真を撮り忘れましたが、ツバメオモトの白い花御三家(?)はまだツボミのものしか見られませんでした。

雪融けが遅いのでお花の開花も遅れているようです。昨年同時季に登った時には既にサクラが咲き誇っていましたが、今年はツボミも見あたらないような状態。このあたりのお花はまだまだこれからが見頃です。

2011-05-25

お花見の季節は終わったけれど

桜の季節が終わりました。北海道の桜はおおむねゴールデンウィークころ見頃を迎えるので、いつも仕事が忙しくて気がつけば桜は散り果てています。今年ももちろんそう。お花見とは縁遠い生活です。

そんな寂しい気持ちをキトウシ森林公園の花が慰めてくれました。オオカメノキも、

ヒトリシズカも、

エンレイソウも、

リンドウも、

カラマツだって。

山の上はまだまだ雪なので、こんなにたくさんお花を見るとちょっと不思議で、でも嬉しい気分になります。

特訓再び(春編)

旭岳ファンクラブ懇親キャンプ2日目。眠い目をこすりながら鳥を見て、朝食後に一眠りして、爽やかな気持ちで過ごす昼前のひととき。新緑と木漏れ日の中、私たちは久々の特訓を行うことにしたのです。

それはスラックライン。簡単に言うと綱渡り。木と木の間に張った帯を歩いて渡る遊びです。単なる遊びではありますが、ワールドカップが開催されたり、プロがいるくらい普及している「競技」でもあります。初心者からプロまで楽しめる奥深いものなのです。

私たちにとってこの挑戦は2回目。最初に体験したのは雪の旭岳温泉でのことでした。当然着ぶくれていて靴も履いていました。今回は軽やかな服装となによりも裸足になることができたのがありがたいところ。全身のバランスを総動員するためには、足裏の感覚も重要なのです。

バランス感覚は登山に必要な要素です。私たちもこの感覚を研ぎすましておかなくてはなりません。それにはスラックラインの特訓あるのみ。そんなわけで、熱意あふれる私たちは2時間みっちりと特訓に取り組みました。その模様はこちら。

この動画はまだ開始直後のものなので、イマイチ上手く歩けていませんが、この後の上達っぷりはなかなかのものでした。最終的には二人とも、端まで歩いてくるりと向きを変え、出発点まで歩いて戻ることができるようになったのですから。

前回体験したとき既にスラックラインの魅力に取り付かれた私たち。山楽舎BEARの備品として購入する日も近いかもしれません。

カマド奉行

旭岳(を中心とする大雪山)を愛する仲間が集まってできた旭岳ファンクラブという組織があります。私も佐久間も初期からのメンバーです。年四回の会報発行や、旭岳の山開き「山の祭り」でイベントを行うなど、いろいろな活動を行っているのですが、その一環として23日・24日にキトウシ森林公園で懇親キャンプが開催されました。幸い平日だったので佐久間と二人参加してきました。

キャンプと言えば野外料理、野外料理と言えば火起こしです。「この火は誰にも触らせない」と言わんばかりに、一心不乱に火の世話をする佐久間。なにやら思い入れとこだわりがあるようです。

17時ころに着火し、甲斐甲斐しく育てていった結果、最終的にはこんな立派になりました。翌朝はバードウォッチングが企画されているため4時には起床しなければならないというのに、この魅力には抗えず0時過ぎまで火の揺らめきを眺め続けていました。

下界でのキャンプは久しぶりでしたが、山の上とは違う良さがありますね。

2011-05-23

GPSの楽しみ

GPSという機械があります。衛星からの電波を受信して位置を計測するもので、わかりやすいところではカーナビもその一種です。山で使いやすい機種も多々あり、最近は山行に持ち歩く人もずいぶん増えてきました。山中で現在位置を示してくれるので道迷い防止に役立つのです(過信は禁物、基本は地形図とコンパスですよ)。

また、帰宅後計測した位置データをPCに取り込んで、地図上に表示させるというのもGPSならでは。歩いたルートがかなり正確にわかるので、その日行ったルートファインディングの復習にもってこいです。特に冬場、道に縛られずに好きなルートを取れる場合に威力を発揮します。

復習になるだけでなく、ただ見ているだけでも楽しいものです。たとえば、

沼の周りをぐるりと歩けば、地図上にも当然そのように示されます。水面を歩いている箇所は、雪に覆われていて歩けたのでしょう。

ジグザグに進めば、地図上にももちろんそのように表示されます。これは先週の当麻乗越からの下り、トラバース+尻滑りを三回繰り返した時のものです(左上に向かって下っています)。よく見ると、最大傾斜方向に一直線に尻滑りの跡がついているのがわかります。

山の楽しみをより広げてくれるGPSなのでした。

黒い!?

最近会う人会う人に「黒い」、「日焼けしてる」と言われます。紫外線が強くなってくる上、雪からの反射もあるこの時季は毎年よく焼けるので、いつものこととさほど気にしていなかったのですが、お客様からいただいた一枚の写真を見て、認識を改めました。

これは黒い。黒いというよりは「焦げてる」という方が近いかもしれません。

今年は5月に入っても山の上では新雪が積もっていて、日光の反射率がたいへん高くなっています。そのせいでいつもより盛大に焼けてしまったのでしょう。

・・・今度から日焼け止め塗ろうかなあ。今更遅いか?

森のいろいろ

旭岳山麓の森でみつけたいろいろ。雲って景色が見えないときでも、足下で楽しいあれやこれやが待っていてくれています。









2011-05-19

好天で暖かなはずが

好天で暖かという予報に気をよくして、比較的長距離を歩こうと思い立ちました。向かう先は表大雪。旭岳温泉から歩き始めて、裾合平から小塚・大塚をまわり、安足間岳に出て比布岳・北鎮岳と稜線を伝い、最終的に凌雲岳まで行こうと計画を立てました。

早起きして旭岳温泉まで移動し、意気揚々と歩き出してはみたものの・・・。出発時にはまだ高かった雲が、登るに連れて雲底を下げてきて、最終的には辺り一面ガスに包まれてしまったのです。

あまりに視界が悪いので、雪を掘って風よけを作って、ツェルトを被ってお天気待ちすることにしました。待てど暮らせど天気は回復せず、むしろ悪くなる一方。しまいには雪まで降り出す始末。3時間粘りましたがガスはいなくなってくれませんでした。

この程度しか見えないのですから、無理して行動なんてできやしません。しかも一面の雪原が広がる裾合平ですから。

登り2時間・下り30分、そして待機3時間。いったい何しに行ったんだかわからないくらいおかしな一日になってしまいました。

水田の夕景

今年も田んぼに水が張られる季節になりました。毎年変わらずきれいですね。心地よく疲れた山帰りには、こんな景色がお似合いな気も。

2011-05-16

尻滑りの季節

今年もやってきました、尻滑りの季節。残雪季になり雪が締まってきたら楽しい楽しい尻滑りの季節のはじまりです。

雪の斜面に腰を下ろして一直線に滑り降りる。深雪・新雪の時にはどうしても雪がブレーキになってしまうのですが、今時季の雪はむしろスピードを増してくれる気さえします。

だから、こんな長距離を一気に滑り降りることもできます。

そのスピードたるやかなりのもの。雪しぶきを巻き上げながら豪快に滑り降ります。

ひとしきり滑って、滑走跡を見返すのがまた楽しいのです。スキーヤーもスノーボーダーもシリスベリストも、みんな滑った後は自分の刻んだ跡を振り返るものなのです。

太陽の輪

昨日の沼ノ平。

一面を覆う低く濃いガスが、一瞬にして去っていったと思ったら、青空の下に氷の粒が浮遊していて、現れたばかりの太陽の光がそこにキラキラと反射していました。

よく見ると太陽のまわりに光の輪ができています。暈、でいいのかな?

ただでさえ綺麗な眺めですが、ガスの直後にこれなのですから、劇的すぎて刺激的すぎます。いいもの見られました。

2011-05-14

ぐるっと展望360度

ぐずぐずと雨ばかり降っていた印象のゴールデンウィークでしたが、6日から1週間は良いお天気の日もありました。

山頂からぐるり360度の合成写真を作ったのでご覧ください。

5月6日 屏風岳

5月7日 小旭岳

5月12日 群別岳