2011-10-31

宮城山行6日目:仙台グルメ3

秋保大滝の向いにおそば屋さんがあったので、みんなでお別れのお食事。

秋保で取れたソバ粉を使った十割ソバ。最近海外産のソバ粉が使われることが多いそうなので、こういうお店は貴重です。

ずんだ豆腐。お塩でいただきます。

ワラビの一本漬。だったはず。記憶によれば。佐久間曰く、お酒が飲みたくなる味。

今日で仙台も最終日。ずんだ餅・牛タン・萩の月・がんづき・地酒各種・・・いろいろ食べて飲んだなあ。唯一、仙台発祥とも言われる冷やし中華を食べられなかったのが心残りなので、また来年訪れたいと思っています。

宮城山行6日目:秋保温泉

賑やかな夜が明け、翌日は秋保温泉周辺の観光です。朝食時にシトシト降っていた雨も止み、徐々に太陽が出てきました。

まずは磐司岩へ。くねくねと細い林道を行き過ぎたり戻ったり苦労してたどり着きました。ご案内くださった地元の皆様によると、磐司磐三郎とかなんとかの言い伝えがあるとかないとか。

紅葉の見頃には少し遅かったようですが、太陽を浴びた木樹が輝いてきれいでした。大東岳の噴火によって噴出した火山灰が積み重なってできた凝灰岩なのだそうです。

どんどんお天気が良くなり、暖かくなってきました。続いて秋保大滝に向かいます。なんと日本の滝百選にも選ばれています。ということは我らが羽衣の滝や銀河・流星の滝のお仲間ではないですか。今まで聞いたこともありませんでしたが、ニワカに親近感が湧きます。

駐車場からわずかに歩くと展望台。見下ろす秋保大滝。滝壺近くまで遊歩道が続いているそうなので、下から見上げると迫力あるのかもしれません。

案内標識につけられていたロゴマーク。東北六県の形を模しているようです。このシンプルさ、いいですね。名前とかあるんでしょうか・・・。

 これにて仙台のみなさまとの楽しいひとときもおしまい。お元気なみなさんと再会できてとても楽しく過ごすことができました。来年はまた大雪山においでください。来年もまた遊びに行きます!

2011-10-30

宮城山行5日目:仙台市-秋保温泉

今日はもともとの予定では大東岳に登るはずでしたが、お天気下り坂との予報を聞いて急遽観光に切り替えました。佐久間も私も少し疲れ気味だったもので、ちょっとの曇り予報でも乗り気になれなかったのです。

仙台市の繁華街から少し外れた場所にある立体駐車場。何気なく外を見ると、中庭と瓦屋根の住宅が目に入りました。ビルの合間にこんな建物があるとは。あまり本州っぽくなく、道産子にも親近感を抱かせてくれる仙台中心部ですが、こんなところに歴史が息づいています。

仙台駅まで歩いて出て軽く朝食。その後路線バスで郊外の山道具屋さんへ。地域に根付いたこういうお店を巡るのは、私の旅の楽しみの一つです。

定禅寺通りのケヤキ並木。趣があります。道路の真ん中が遊歩道となっていて、歩き派にとってはたまりません。

これにて仙台散策はおしまい。 15時に佐久間と待ち合わせして、秋保温泉に向かいます。今晩は温泉に一泊して、仙台在住のお客様たちと大宴会を執りおこなうことになっています。

ちょっと早めに出て、大東岳登山口にある秋保ビジターセンターへ。私も佐久間もビジターセンターが大好物。その地域の成り立ちを勉強するにはビジターセンターに行くのが一番と信じています。

それだけに、展示が期待を裏切るものだと心底がっかりしてしまいます。このビジターセンターはちょっと・・・。

対照的だったのが温泉街の真ん中にある秋保・里センター。

きれいな建物で常設展示にもお金がかかってそうですが、一番良かったのは手作りの案内紙。ワープロで打ち出した文章をラミネートして貼ってあるのですが、これがまた勉強になること。温泉や街道の歴史について、かなり詳しく学ぶことができました。

頭を使ったらお酒で糖分補給。というのが佐久間の持論。温泉宿の一室で賑やかな宴が開かれたのでした。みなさま、本当にありがとうございました。

2011-10-29

宮城山行4日目:石巻市

昨日栗駒山に登り、今日は午前中早々に泉ヶ岳を終えました。宮城山行も今日で4日目。午後からは石巻市に向かいます。石巻市を訪れるのは他でもありません。先の津波による被害をこの目で見ておきたかったのです。

細く入り組んだ道を迷い迷いして、かなり時間をかけてやってきた日和山。ここから街が見下ろせます。驚くほどたくさんの人が来ていて、中には修学旅行生たちも。みんなおそらく目的は一緒。

手すりにこんなメッセージが掲げられていました。やはりたくさんの人たちが訪れ、津波の跡を目にする場所なのでしょう。

案内板に載っていた写真と、現状を見比べてみます。旧北上川上流方面。

中州の建物がほとんど無くなっていることがわかります。

旧北上川河口方面。

右岸の青屋根がほとんど無くなっていて、左岸の空き地ががれき集積所になっています。

旧北上川河口より右手に視線を移すと、埋立地のようにほとんどまっさらな土地が目に入りました。

日和山には古くから多くの文人が訪れており、山頭火の句碑も建てられていました。

日和山から下りて、さきほど見下ろした南浜町・門脇町へ。解体・撤去作業に従事しているだろう重機のにぎやか音が、建物がなくなってしまったまっさらな町に響いていました。

残された数少ない建物。鉄骨だけが残されています。

門脇小学校。校舎のすぐ裏に日和山が迫っているため、ここで津波を受け止める形になったようです。建物・車などあらゆるものが流され集まり、発火し引火して大きな火災になったとのこと。

玄関こそロープが張られていましたが、校舎自体に近づくことを制限するものはなにもありません。私たちのような部外者に、被害を見せて何かを感じさせることを意図しているのだと思います。教室の中は凄惨としかいいようがありません。ここに通っていた子供たちが、今も元気に学んでいることを切に願います。

門脇小学校全景。校舎の前には住宅街があったのでしょう。家の基礎だけが整然と並んでいました。

港に向かう途中、廃車が山となって積まれていました。ひどい事故にあったような潰れ方です。

その後、石巻市中心部へ。薄ピンクの建物は市役所。およそ市役所らしからぬ風貌は、撤退した百貨店跡を再利用したためのもの。

石巻市と言えば石ノ森章太郎。至る所にキャラクターの絵が施され、駅前交番もこの通り。

駅の喫茶店もこんな風。

店内はごく普通の喫茶店で拍子抜けしてしまいましたが、棚のうえに歴代ライダーが飾られていました。できればメニューもそれなりに趣向を凝らしてほしいところ。

帰りは松島を眺めながら。この島々が天然の防波堤となったため、松島の被害は軽微だったと言われています。

 今日はあまりに多くのものを見たような気がします。さまざまな想いを胸に仙台へ帰ります。

2011-10-28

宮城山行3日目:仙台グルメ2

宮城山行3日目。今日はようやく登山の日。まずは仙台在住のお客様からいただいた手作りグルメを楽しみます。

「がんづき」という地のお菓子。蒸しパンみたいな食感です。こういう食べ物があるということを今回初めて知りました。行動食としてかなり優秀なのではないでしょうか。

昭和湖の前でむさぼりつく佐久間。お客様手作りの味はいかがですか?

下山後いただいた干し柿。お庭になった柿をご自分で干されたそうです。本州の方には珍しくもないでしょうけど、生粋の道産子たる私にとって、柿はエキゾチックなものです。庭の柿なんて言ったら、その異国情緒にもう卒倒しそうです。

下山後、仙台に戻り、すぐに夜の街へ繰り出します。今日は宮城の地酒を存分に楽しめる居酒屋「おはな」にやってきました。

心なしか嬉しそうな佐久間。楽しく山に登って、美味しくお酒が飲めるとあれば嬉しくないわけがありません。

土曜日の19時ということで、すでに満席となっていました。待合いには日本酒が一本置かれていて、「ご自由にお飲みください」とのこと。すばらしい心遣いと、さっそくお酒が飲めることに佐久間の目尻も下がります。

ほどなくカウンター席が用意され、早速ビールで乾杯。

お通し。なんとかのなんとかがけとなんとかのなんとか。と店員さんが説明してくれましたが、こういうのって耳を素通りして全然頭に入ってこないんですよね。歳?

焼きおにぎり。仙台味噌と伊達の旨塩。まずはごはんもので胃を満たすのが私の飲み方。こうしておかないとすぐにアルコールが回ってしまうもので。

刺身盛り合わせ。

いわい鶏と野菜の塩糀蒸しとブリ大根。奥に置かれている冊子はフリーペーパー風のお酒メニューです。読みごたえあり。凝っています。

揚げ出し豆腐。以上メニューはいずれも、すでに茫洋とした記憶によるものなので、正確ではありません。地の食材を使っていて、美味しかったことだけは覚えていますが。

以下地酒編です。飲んだ順番に佐久間評を記載します。日輪田:酸味あり飲みやすい。

山和:やや甘め素直。

綿屋:やや辛口キリッとしてる。

蒼天伝:フルーティで華やかな香り柔らかい。

乾坤一:日本酒らしい日本酒、ちょっと辛め、安っぽくなく存在感がある。

お酒が弱い私は、佐久間が飲む日本酒をほんのほんの少しだけお裾分けしてもらって味見。こうでもしないと飲み比べできないのはちょっと辛いところ。

お水もとても美味しかったです。地酒のお店だけあって水にもこだわりがあるに違いないと感心していたら、店員さんが申し訳なさそうに「それ水道水なんです・・・」。私の舌は節穴だらけなのかもしれません。いやいや、仙台の水道水が高レベルということにしておきましょう。

ちなみここでのお酒とお食事は「お土産代理購入プログラム」にご賛同くださったみなさまのご出資によりいただいてきました。みなさまありがとうございました。佐久間も大変うれしそうに飲んでいました。