2012-10-27

大雪山遠望

三頭山ツアー終了後、あまりにもお天気が良かったので、いつもの場所に写真を撮りに行きました。

向かった先はみなさんご存知、就実の丘。我が家から比較的すぐ行けるので、よく訪れる場所です。こんなお天気の日は、地元の写真愛好家やレンタカーの観光客、観光タクシーなどたくさんの人が集まります。

私のお気に入りの場所は一等三角点・辺別台。車道のすぐ脇にひっそりと佇んでいます。旭岳・トムラウシ・富良野岳を初め、いくつもの一等三角点が良く見通せます。

パノラマを作るとこんな感じになります。表大雪から十勝連峰まで一望。

十五夜まであとわずか。月もきれいに出ていました。

いつもの場所に到着して、最初の写真を撮ったのが15時27分。日の入りの17時11分までは2時間弱。長いような気もしますが、刻々と変わる景色を眺め、あちこちと写真を撮っているとあっという間に時間が過ぎていきます。

15時32分

15時53分

16時16分

16時20分

16時30分

こうして見ると、16時16分ころが一番色づきが良かったようです。16時30分には色褪せ始めたので、日没を待たずに帰途につきました。

2012-10-24

東北日本酒三昧

秋田~山形~宮城と三県を股に掛けた1週間の東北山行。それぞれの地域でそれぞれの地域の酒を飲み比べてきましたので、その感想を佐久間に聞いてみました。ちなみにインタビュアーの私はアルコールに弱いので、舐めるくらいにしか飲んでいませんし、そもそも味の違いがよくわかりません。佐久間は基本酔っぱらっています。そんな怪しい感想です。

県名(飲んだ場所)
「銘柄」酒蔵(所在地):佐久間の感想

秋田(象潟)
「飛良泉」飛良泉本舗(にかほ市):やや辛口ですっきり
「鳥海山」天寿酒造(由利本荘市):飛良泉に似るがより淡麗
「雪月花」両関酒造(湯沢市):ほのかな甘み、余韻あり
「春霞」栗林酒造店(仙北郡美郷町):飲み口はすっきり、旨味もある

山形(酒田)
「盾野川」盾野川酒造(酒田市):惣邑よりも淡白
「惣邑羽州誉」長沼合名会社(長井市):ばくれんよりも辛く感じ、淡白
「くどき上手ばくれん」亀の井酒造(鶴岡市):キレもあるが旨味もある

宮城(仙台)
「あたごのまつ」新澤醸造店(川崎町):ピリピリして口にざらつきが残るが何にでも合う
「伯楽星」新澤醸造店(川崎町):華やかさはないけど長く付き合える
「阿部勘」阿部勘(塩釜市):癖がなく料理を選ばない

心地よく酔っぱらっているときに無理やり聞き出した感想なので、あまりご参考にならないかもしれません。本人も呂律が怪しいときもありましたし・・・。ま、酔っぱらいと傍観者の戯言ということで読み流してください。

秋田と山形では滞在した宿での夕食時に飲みました。

宮城では昨年訪れて即お気に入りとなった「仙臺居酒屋 おはな」へ再訪。

地域の酒蔵と地酒を大切にしているお店です。ここで店員さんからお酒の話をお聞きしながら飲むのが楽しいひとときなのです。まだ二回しか行っていませんが、心の中では既に馴染みの店となっています。来年も行きます!

2012-10-23

東北山行7日目:仙台(芋煮会)

東北山行最終日。在仙のお客様と1年ぶりの再会です。憧れの芋煮会を開いてくださるそうで、佐久間ともども心が浮き立っています。昨年お会いした時に、今度は芋煮会なんていいですねー、なんてお話をしていたのですが、こうして再会できて、本当に芋煮会を開いていただけるとは感無量です。佐久間と私、北海道から同行のお客様お2人、仙台のお客様10名様、計14人が集まることになりました。賑やかになりそうです。

そんなわけでやってきた秋保温泉。昨年ホテルに泊まって宴会したことが懐かしく思い起こされます。「いも煮会」の幟が並び立ってはためいています。この地域において欠かせない季節の行事になっていることを痛感します。

私の勝手なイメージでは、芋煮会は河原で行うものだったので、今日みたいな強い雨の日はいったいどうするのだろうと思ってしていたのですが、そんな心配はご無用でした。ちゃんとあるんですね、こういう施設が。ロッジ一棟を貸切で日帰り利用できるそうです。芋煮会専用ではないものの、名所として人気が高いということです。

受付に貼ってあったいも煮会プランのチラシ。北海道でいう観楓会みたいな感じでしょうか?それとも北海道大学でいうジンパみたいな感じ?

同じく貼ってあったチラシ。今年は一味違う!!そうです。ありがたいことです。

これが貸切のロッジ。定員は泊まり8名、日帰り30名。こんなロッジが大小10棟ほど立ち並んでいて、それぞれ利用されているようでした。

ロッジの中には宴会用の板の間と、料理場となっている土間があり、食器や調理器具などが備えられています。


仙台のみなさまが調理を担当してくださいました。てきぱきと分担が決まり物事が進んでいく様に見ほれてしまいます。

みなさんが芋煮の準備に忙しい間、私たちはひたすら食べて飲んでお話しして待っているだけ。しかも手作りのお料理をいろいろ出していただいて。

芋煮は仙台風と山形風の二種類を振る舞っていただけるとのこと。調理の様子を伺いに行くと・・・

大きな鍋でコトコト。こっちは仙台風だったかな?

ということは自ずからこちらは山形風。

そうこうしているうちに芋煮完成。

こちらは味噌仕立て仙台風。

醤油味の山形風。

仙台と山形それぞれの出身の方がいらっしゃって、それぞれの芋煮を作ってくださいました。紛う事なき本場の味というわけです。

賑やかに進む宴。美味しい料理をたらふく食べて大満足。このあと車で移動しなければならないので、お酒が飲めないのが残念なところですが、そこは佐久間に我慢してもらいましょう。

こんな楽しい集まりを企画してくださって本当にありがとうございました。

2012-10-21

東北山行5日目:石巻市

昨年に続き二回目の石巻来訪。ある意味、東北山行で最も重要な目的地でもあります。

日和山公園。昨年はさんざん迷ってなかなかたどりつけませんでしたが、さすがに二回目となるとスムーズに到着。一年ぶりでもだいたいの道は頭に入っていたようです。

高台から見下ろす旧北上川。下の写真と見比べてみると、昨年よりも空き地が広がっているのがわかります。壊れた建物の撤去が進んだ結果でしょうか。

昨年10月の風景。

旧北上川河口方面。下の写真と見比べると、こちらも同様の変化が見て取れます。

昨年10月の風景。

震災から1年半が経過しましたが、まだ新しく何かができる段階には至っていないわけです。復興には長い時間が必要であると思い知らされます。

一方、門脇小学校には嬉しい変化が。昨年は無かった立ち入り禁止の看板が立っていました。

グラウンドでは地域の子ども達が野球をしていました。子ども達が元気に動き回る姿というのは未来への希望そのもの。門脇小学校の児童は未だ間借りした中学校に通っている状態なのだそうですが、一刻も早く当たり前の環境に戻してあげたいものです。

震災を学ぶツアーのような一団も訪れていました。詳細に説明するスタッフと熱心に聞き入る参加者。これだけの参加者が今でもいるということは、まだ震災が風化していないということ。忘れてしまった人ばかりではないということです。

仙台方面から石巻市街に入って最初の十字路。

昨年、ここの角にはこんな建物がありました。すっかり更地になっています。

石巻港の西端付近。昨年は訪れませんでしたが、このあたりの住宅街も甚大な害を被っています。

震災の被害で未だに苦しんでいる方たちに、私たちができることはほとんど何もありません。

唯一できることは、震災を忘れずにいることだけ。心の片隅にしっかり場所を占めておくことくらいです。そのためには実際に訪れて自分の目で見ることが必要です。来年もまたこの地に来ることを。

2012-10-20

東北山行4日目:羽黒山

朝の酒田観光を終え、あとは仙台に向けて移動するのみ。日本海に面する山形の町から太平洋に面する宮城の町へ、奥羽山脈を越える道のりです。いわば東北地方の西から東まで一気に横断することになるわけです。

そんな風に言うと、さぞ長距離なように感じますが、実際には国道を繋いで150kmほどの道のりです。「あれ、意外と近いんだ」というのが正直なところ。旭川から三国峠経由で然別湖まで移動するのとちょうど同じ距離と考えると、普通に日帰り往復圏内ですよね。

そんなわけで、時間に余裕がある私たちは途中で羽黒山観光をすることにしました。国宝あり、重要文化財あり、特別天然記念物ありの、歴史が息づく神域です。世界遺産への登録を目指す動きもあるのだとか。

宿坊街をうねうねと抜け、車を停めたらすぐに表参道。随神門をくぐると長い下りの石段が待っています。目的地の羽黒山頂まで延々登らなければならないのに、まず下りから始まるとは・・・。

下りきってようやく本当にスタートという感じがします。早速現れる爺杉。明治のころは婆杉と並び立っていたそうです。

そして国宝・五重塔。東北地方最古の塔。平安時代平将門の創建と伝えられています。大工経験もある佐久間が、その造りにしきりに感心していました。

五重塔からいよいよ登りが始まります。合計2446段ある長い長い石段は、標高差300m程度なので登山と考えると楽々なのですが、観光地としては大変な部類に入るでしょう。両脇に連なる杉並木が独特の威厳を醸し出しています。

途中にある二の坂茶屋。名物・力餅をいただいて一休みします。

その先はしばし平らな道となります。この辺りの杉並木は見応え十分。

三の坂を越え、赤い鳥居をくぐると山頂はすぐそこ。

山頂はとにかく広く、広場では遠足に来た子ども達がお昼ごはんを食べていました。

鏡池越しの三神合祭殿。月山・羽黒山・湯殿山の三神を祀っているとのこと。

山頂部には車で来ることもできるため、到着した途端、世俗臭が強くなるのが残念です。登ってきた道自体はとても良い感じなのですが・・・。これならバスで山頂まで行って、歩いて下る方が良いかもしれません。

東北山行4日目:酒田

吹雪の鳥海山から下山して、酒田まで移動。駅前のホテルで一泊しました。

酒田発の10時まで、各自自由行動とします。早朝から市内お散歩。

日本最大の地主だった本間家の旧本邸。傍らに立つ案内板に「本間様には及びもせぬが、せめてなりたやお殿様」という歌が紹介されていました。

浄福寺唐門。これも本間家由来で1800年の築。

続いては新井田川沿いに建つ歴史建造物。

山居倉庫。パンフレットの写真を一目見て惹きつけられ、絶対にここは外せないと思っていました。本当ならもっとゆっくりしていければ良かったのですが、今日はこれから羽黒山を詣でて、仙台まで移動しなければなりません。

後ろ髪引かれながらホテルに戻りました。

2012-10-18

東北山行2日目:秋田

東北山行2日目。初日は東川から苫小牧まで移動して夜のフェリーに乗船。翌る2日目、早朝秋田に到着しました。

朝の秋田駅。思ったよりも栄えています。駅にある観光案内所で情報を得て、一時解散。午前中は自由行動になりました。

駅前の喫茶店でモーニングをいただき、観光開始。まずは千秋公園に向かいます。旧久保田城を活用した公園だそうです。お堀にはいっぱいの蓮の花。夏には一面ピンクの花に包まれるのだとか。

城のない環境で生まれ育った私は、歴史が染みいった城跡に異国情緒すら感じます。この表門は再築したものらしいですが。

その後、通町・寺町と、城下町の名残を留める町並みをぶらぶらと歩きました。途中立ち寄った那波家の水汲場。

これは比較的新しい歴史的建造物で、明治末期に建てられた旧秋田銀行本店です。札幌で言う北海道庁みたいなものですね。

12時に集合してみんなでお昼ごはん。秋田と言えば当然きりたんぽ鍋でしょう。比内地鶏が効いています。

そして稲庭うどんも忘れてはいけません。これが予想をはるかに上回る美味しさ。食感がたまりません。

お腹いっぱいになったところで秋田とお別れ。明日登る鳥海山の麓、象潟まで移動します。