2012-11-29

金剛山

山好きの知人が大阪にいることもあり、関西の山は今までいくつか登ってきました。六甲山・伊吹山・武奈ヶ岳・比叡山・大峰山・大台ヶ原・・・。そんな中、気になりながらも登り残した山がひとつ。金剛山です。高い山や有名な山ではなく、地域の人に親しまれている山が私の好みなのですが、金剛山はまさにその条件にぴったりくるのではないでしょうか。ずっと気に掛かっていた山に今回登ることができました。

2泊3日の大阪小旅行。今回の目的は山ではなかったので、ザックも登山靴も何も持ってきていません。そんなわけで、ロープウェイを利用して標高を稼ぎ、ほとんど水平移動で山頂を目指す行程としました。

朝一番のロープウェイ千早駅。早く到着しすぎて、始発までずいぶん時間が余ってしまいました。本州らしく開放的な駅舎は、外の空気が入り放題。

今朝はこの通りの冷え込みですから、えらい寒い中、じっと始発を待つことになってしまいました。ちゃんと山装備してきていれば、防寒着でも何でもあるのですが、こんな普段着では体の冷えを防げません。関西も結構寒いのですね。

ようやく動き出したロープウェイ。乗客は少なめですが、登山姿の人もチラホラ。どうやら私が一番山にそぐわない格好をしているようです。なにせ肩掛けカバンにスニーカーですから。

ロープウェイ金剛山駅から金剛山山頂までは、ほぼ水平移動の楽々コース。靴も汚れないほどのきちんと整備されています。登山というよりはハイキング?いえ、むしろお散歩?

山頂の側にはなにやら人が集まる建物が。金剛山登拝回数捺印所と表示があります。登山者が次々と窓口に行き、登山証明の判をもらっているようです。若い人から高齢の方までいて、本当に地域の人たちに愛されているのだと実感できます。

広場にはこんなものがありました。1000回以上登拝者名が張り出されているのだそうです。中には1万回以上の強者も・・・。

その回数に圧倒されながら、ロープウェイ駅に向かって行きとは別の道を帰ります。山頂部はほぼ全てが神社の敷地という感じ。

葛木神社を横目に通り過ぎます。下山後まっすぐ関西空港へ移動して午後の便で帰道しなければなりません。1日ゆっくりできれば、下から登ってもっと山を楽しめたのに・・・ちゃんとした装備で・・・。

2012-11-15

屋久島最終日

2泊3日の山行を終えて、今日は最終日。9時40分の飛行機まで、わずかながらの自由時間を楽しみます。

早起きして安房の町を散策します。安房川に面して建つホテルを後にして。

如竹通りの如竹廟。如竹は安房出身の僧で、江戸期の人。屋久島の森林資源(屋久杉)の活用について献策したそうです。

島内唯一のモスバーガー。5年前に訪れた時には無かったはず・・・。屋久島も変化しているのですね。

軽い散策を終えて朝食を摂り、屋久島空港から再びプロペラ機に乗って鹿児島空港へ。霧島連峰がきれいに見えていました。ここもいずれ再訪したい山です。

4泊5日屋久島山行、みなさんお疲れさまでした。

2012-11-11

いざ、屋久島

例年ならそろそろ夏山と冬山の端境期にさしかかり、ツアーもしばらくお休みとなる時季ですが、今年は一味違います。北海道からはるか南、私たちは屋久島に向かうのです。

4泊5日の1日目、今日は移動日。旭川-羽田-鹿児島-屋久島と飛行機を乗り継ぐこと2357km。旭川空港10時10分発-屋久島空港16時25分着の長旅です。

北海道は素晴らしい快晴。我らが大雪山は真っ白に雪化粧しています。

南下して日高山脈。標高・緯度ともに低いため、大雪山に比べて雪は少なめです。

日本列島を南下するにつれて雲量が多くなり、鹿児島空港では雨となっていました。屋久島まではプロペラ機で移動します。

機内はせいぜい大型バスくらいな感じ。配られた飴を舐めているとあっという間に屋久島空港着。もっと暖かいと思っていましたが、雨のせいもあってかそれほどでもありません。

タクシーでホテルに移動して、ほっと一息。部屋からは安房川と明星岳(だったかな?) が見えます。

お天気は徐々に回復に向かうそうです。明日から2泊3日宮之浦岳を巡る山行です。

2012-11-05

冬らしいもの、冬らしくないもの

本州からいらっしゃったお客様を初冬の旭岳にご案内してきました。

青空の下の旭岳と、

眼下の雲海を楽しめた最高の山日和でした。

エビのしっぽや、

風紋を見て、冬の訪れを感じた一方、思わず我が目を疑うようなものにも出くわしました。それは・・・

クマの足跡!

クマの足跡自体は特に珍しいものでもなんでもありませんが、11月に入って、しかもこんな高山帯でお目に掛かるとは思いも寄りませんでした。

あまりにも意外だったので、登りの時にこの足跡を横切ったにもかかわらず、人の足跡だと思いこんで気にとめなかったほどです。帰りにもう一度見て、ようやくクマのものとわかりました。

真っ白な雪原に一筋の足跡。もうとっくに標高の低いあたりに移動して、冬ごもりしていると思っていました。今年の大雪山は遅すぎる秋と早すぎる冬という異常気象に見舞われましたが、クマもリズムを乱されているのかもしれません。

大雪山は庭とも言える慣れた山ですが、慣れすぎると注意力・観察力がにぶってしまうのだと自戒させられる出来事でもありました。目の前の現象を謙虚に見ることが大切なのですね。