2013-04-29

まさかの新雪ラッセル

前富良野岳の登山口となる林道の除雪最終点。秋雲橋という橋がかかっている辺り。今日行ってみると、なんと新雪がたっぷりと積もっていました。その深さ、場所によってはスノーシューを履いていてもふくらはぎまで埋まるほど。そして湿って重いのです。

本来堅く締まった雪の上をスイスイ歩けるのがこの季節の良いところ。まさかラッセルですることになろうとは。

今年の春はいつ来るのでしょう?

2013-04-28

あのダケカンバの雪解け比較 9年分

旭岳山麓・天女が原付近の森に一本のダケカンバが立っています。枝をぐるりと回転させる特異な外見から、いつも目印にして立ち寄っているのですが、その写真が貯まってきましたので、そろそろ恒例の雪解け比較をしてみようと思います。

まずはずらずらっとご覧ください。

2005.05.05

2006.04.29

2007.04.30

2008.05.03

2009.05.02

2011.04.30

ざっと目を通すと、2008年が明らかに少雪であることがわかります。たしかにあの年の雪解けは恐ろしいほどでした。あまりに雪がなくて、4月・5月のスノーシューツアーの予定が次々と変更されたのでした。

次に気がつくのは、2005年が多雪であること。5月だというのにさらさらの新雪が積もっています。2005年の6月は林道の開通がやたらと遅れて、ツアー目的地の変更が相次いだのでした。

2013.04.27

そして今年、2013年はというと・・・。2005年とほぼ同じくらい、もしかしたら少し多いかもしれません。ということは、今年の5月・6月も雪の多さに苦しめられるかも?

残雪季を長く楽しめると考えることにしましょう。

連続講座始まります!

連続講座「大雪山の歩き方」2013 見直そう!”間違いだらけの山歩き”
第一回の講座は、東川町キトウシ森林公園から林道富山線を歩きます。直立二足歩行の基本を学ぶことで、筋力と心肺機能を高める歩き方を身につけましょう。午前九時に東川町道の駅「道草館」集合です。お問い合わせは佐久間(携帯 090-2072-5803)まで。

2013-04-27

雪の回廊

今年の雪の多さがこんなところにも・・・

旭岳温泉クロスカントリーコースからホテルの駐車場に向かう道。ゴールデンウィークでこんな雪の壁になっていたこと、今まであったかな?

立山とか蔵王とか、そんな感じですね、なんてお話しながら歩いてきました。

木の上の木

わりとどこにでもあるのに、意外と目に入りにくいものってあります。

例えば、これ。木の上に生える木。写真のように、ダケカンバの股の間にエゾマツが乗っているのは、大雪山の森の中ではよく見かけます。でもお客様にお伝えすると結構みなさん驚いてくれるのです。

もし、見たことがない!見てみたい!という方がいらっしゃったら、森を歩く時に少し意識してみてください。すぐにみつかるはずです。

この手の木と木の共生は他にも見られます。私が札幌で見た例では 、北大の銀杏並木があります。銀杏の上にナナカマドが生えていて、ちょうど紅葉季だったこともありたいへんきれいでした。

ところで、ダケカンバとエゾマツとでは、エゾマツの方が長生きします。先にダケカンバが朽ちて倒れてしまったら、上に乗っているエゾマツはどうなってしまうのでしょうね。かなり立派に成長したエゾマツも見たことがあるのですが・・・

2013-04-21

前十勝上空の日暈

前十勝に向かう途中、進行方向に日暈が常に見えていました。

太陽のまわりにきれいな虹の環ができています。

暈に向かって登っていきます。

最初は青空でしたが、

徐々に雲が厚くなり、

最終的には一面の雲。

それぞれ違った良さがありますね。

2013-04-20

シーズン最初のクマ足跡

ゴールデンウィークも間近に迫った今日、ようやく今シーズン初めてクマの足跡と出会いました。早い年は2月のうちに見ることもありますが、今年は積雪が多いためかかなり遅い初お目見えです。

場所は中愛別山。住宅もすぐそばの山です。あっちの沢からこっちの沢へ、かなりウロウロしている様子。横幅は悠に15cm以上。なかなか立派な足跡です。

2013-04-18

積雪状況:旭岳9合目

今日の旭岳9合目付近。

冬の旭岳に登る際、唯一歩行に注意が必要な箇所です。積雪が少ないか、もしくは足跡ができるくらい積もっていれば良いのですが、堅い雪がべったり貼りついている場合はスノーシューにはちとやっかいです。そもそもスノーシューは構造上トラバースに向いていないのです。

今日はスノーシュー初心者にとっては通過に注意が必要な状況でした。

2013-04-12

狩振岳へ

南富良野の道の駅で一夜を明かし、下見2日目。今日は狩振岳に登ります。道東道を走るたびに目の前に見え、気になっていた山ですが、ようやく登ることができます。

今日の登り口はここ。意外なほど奥深くまで除雪されていたので、山頂まで楽に行けそうです。

さっそく見える狩振岳。ちょこんとした山頂、左右にゆるやかに伸びる尾根。いい感じの山です。

雪に埋もれた並木道を淡々と進みます。晴れていたら気持ちよく歩けそうな場所ですね。

尾根に取り付くとすぐに地形図に記載のない送電線が現れます。

あとは尾根登り。ときおりダケカンバの大木が出迎えてくれます。

雪雲に煙る狩振岳。なかなか格好の良い山です。

あっという間に山頂。三角点が露出していました。

お天気が良くなるという予報を見て、昨日今日と泊まりで下見に来たのですが、期待に反してずっと雪雲の中でした。なかなか好天に恵まれない今年の春です。

2013-04-11

中ペトウトル山へ

久しぶりの車中泊下見。1日目は然別湖畔の中ペトウトル山へ。

然別温泉の駐車場に車を置き、すぐ斜面に取り付きます。

これがなかなかの急登です。スノーシューの爪をザクザク効かせて登っていきます。

夏道登山道がつけられている尾根。ここから先は歩きよい斜度に変わります。

南ペトウトル山山頂部。ここも良い展望台です。

すぐ向かいに見えるのが通称・中ペトウトル山。地形図では標高点1414mと記されています。溶岩ドームであろう端正な姿です。

一端下って登り返して。振り返ると南ペトウトル山。

中ペトウトル山山頂部。斜面には背の低いエゾマツが密生していますが、稜線はすっきりとしています。

山頂到着。晴れていたらものすごい展望が楽しめそう。こちらは北ペトウトル山・ウペペサンケ山方面。

こちらは然別湖方面。然別湖は端から端まで全て見通すことができます。

以前、南ペトウトル山に登った時、意外な絶景に感激しましたが、中ペトウトル山からはそれ以上の展望が期待できそうです。お天気の良い日にもう一度訪れたいものです。

2013-04-07

見直そう!”間違いだらけの山歩き” 連続講座「大雪山の歩き方」2013

 登山は普通に歩ける人なら誰でもはじめられるので、やさしいスポーツに思えますが、じつは非常に懐(ふところ)が深く、日頃のトレーニングや装備の選び方にはじまり、気象学や運動生理学など、人としての総合力=人間力が問われる"術"です。
 しかし、残念ながら、山で見かける登山者のなかには、基本的な技術や知識が不足していると思われる方も多く見受けられます。とくに大雪山は、北極圏にも比肩する気象条件の厳しい山域であり、軽い気持ちで山へ入ると、予期せぬ事態になることも考えられます。
 この連続講座は、気軽に里山ウォーキングをしたい方から、一人前の登山者として独り立ちするための知識と技術を習得したいという方まで、さまざまなレベルの方を想定して企画しました。どの回からでも参加可能なので、興味のある分野だけを受講することもできますし、全回参加して知識と技術を体系的に習得することも可能です。
 この機会に、安全に楽しく山を歩くための登山術を身につけましょう!

講座1:実習 直立二足歩行の基本
5月6日9時:東川町道の駅「道草館」 集合
   料金 : ¥2,000 コース:キトウシ森林公園〜林道富山線

講座2:座学 生死を分ける山ウェア――服装と装備の選び方
6月1日 14時:モンベル大雪ひがしかわ店
料金:無料

講座3:座学集中講座 死なない登山”考”座――安全登山の基本
6月15日9時30分: 旭岳ビジターセンター
料金:¥1,000

講座4:実習 「目からウロコ」の楽ラク”山歩”術
7月27日9時:旭岳ビジターセンター 集合
料金:¥3,000 コース:旭岳温泉~姿見の池往復

講座5:実習 テントで山泊り
8月17・18日(予定):集合時刻・場所・料金未定
コース(予定):層雲峡〜黒岳石室・お鉢平

講座6:実習 たまには山へ”恩返し”――環境保全登山 
9月1日(予定):集合時刻・場所・料金・ コース未定

※「講座2」以外は予約が必要です。